- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道芽室町
- 広報紙名 : すまいる 令和7年5月号
『春耕期と芽室町農業の未来』
春の訪れが身近に感じられる時期となり、町内所々でトラクタが畑の中を往来する光景が見られます。私は本町の魅力を「自然(景観)」「農業(農畜産業)」「食」「人」と常々申し上げており、町を象徴する産業であり、まちづくりの経過としても基幹産業であり続けた「農業(農畜産業)」を今後も持続・安定的に推進していかなければならないと日々強く感じているところです。
昨年、食料・農業・農村基本法が四半世紀ぶりに改正となり、先般、改正法に基づく農業政策の方向性を定めた「食料・農業・農村基本計画」が策定されました。計画では、食料自給力の確保、国民一人一人の食料安全保障の確保などが目標とされ、農業経営の収益力を高め、農業者の所得向上を目指すとしています。『春耕期と芽室町農業の未来』食糧自給率や生産数量目標など、多様な数値目標が設定されたことや、小麦、大豆、じゃがいも、てん菜、牛肉、生乳の6品目の「主産地」が「北海道」と明記されたことは評価できる一方で、具体的にどのように生産地の強化を図るのか、また近況として、米国による追加関税の影響や米国産農産物輸入の開放が求められる可能性などが不安要素として挙げられます。私の立場としては、北海道・十勝・芽室農業の現状を的確に国にお伝えし、物価高騰対策、今後の生産地に対する多様な支援、農畜産物の価値と妥当な価格設定などについて、関係機関と協力しながら訴えていかなければならないと考えております。
昨年、史上最高の農業総生産額を記録した芽室町農業の底力を今後も発揮していただきながら、並行して、町の魅力であり、基幹産業であり続ける芽室町農業の未来に向けて、今できることをしっかりと行っていきたいと考えております。