- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道芽室町
- 広報紙名 : すまいる 令和7年7月号
■JICA海外協力隊の4名が芽室町で短期研修中
田上知歩(たのうえちある)さん
上野美南海(うえのみなみ)さん
今田海斗(こんたかいと)さん
川村健太(かわむらけんた)さん
際協力機構(JICA)の海外協力隊として海外派遣を控える4名が、自治体の課題解決に取り組む事前研修のため、芽室町に訪れ活動をしています。
研修期間は6月から8月までの約3か月間。その間、芽室町で取り組みたいことや今後の目標などをお聞きしました。
国際協力機構(JICA)とは…日本の政府開発援助(ODA)を一元的に行う実施機関として、開発途上国への国際協力を行っています。
▽来町してすぐに町の人の暖かさに触れる
6月中旬から芽室町に滞在する、川村さん、今田さん、田上さん、上野さんの4名。「朝から晩まで町の人たちがいそうなところに足を運ぶようにしている」そうで、図書館前で行われているラジオ体操に参加したときが印象的だったといいます。「想像以上に参加者がいて、何も言わずに参加した私たちを暖かく迎え入れてくれてびっくりした。芽室町の皆さんと関わることで、不思議とポジティブな感覚になれる」と町の印象を語ってくれました。
▽4名それぞれの活動にかける想い
川村さんは、地域振興に関心を持っており、新しい視点から地域づくりに携わりたいと語っています。芽室町での研修期間中の目標として『人の想いに触れられる地図』を作りたいといいます。「町内の皆さんから芽室町の原風景や原体験をインタビューして、それを地図にまとめることで、人の想いを見えるようにし、みんなで共有できるようにしたい。その地図を使って、散歩会などのイベントもできたら」と地域の輪を広げる計画を立てています。
今田さんは、ヴィクトリアの滝が有名なアフリカにあるザンビアにおいて、観光分野で現地の人材育成を担当する予定です。大学時代には環境教育に関わり、その経験から協力隊への志望を固めました。芽室町の研修期間中は、3年間の旅館勤務の経験を生かし、町内への観光客誘致や観光サービスの向上に努めるとともに、日本人と外国人との交流促進にも意欲を見せています。
田上さんは柔道歴15年という経歴から、カンボジアでスポーツ普及と指導者育成を目指します。「現役の主力選手だけ強くなっても、次の世代の選手を指導できる力がないと、一時的な強化にしかならない」と、柔道の普及を目指します。柔道をとおした青少年育成やスポーツ振興によって、現地社会の活性化と交流促進を図ることを使命としています。芽室町での研修中も、とにかく町民の皆さんと一緒に体を動かし、大学で学んだ運動に関する知識を高齢者の方々の健康増進のために生かしたいと意気込みます。
上野さんは、NPO団体での経験から、子どもの居場所づくりに強い関心をもっており「環境づくりというのが子どもの成長や心の発達にとって大事だとすごく感じた」といい、それに行政と町の団体とが一緒に力を合わせて取り組んでいる芽室町に魅力を感じると話します。研修期間中も「教育委員会や魅力創造課と連携しながら、人材育成や青少年支援を通じて地域活性化に寄与したい」と抱負を述べ、芽室町での経験を今後の協力隊の活動につなげたいと意気込みを語りました。
▽研修期間中は芽室町を盛り上げたい
8月29日までの研修期間中は、町内の学校へ訪問したり「ゆないとべーす」で活動したりする予定です。「研修期間中は芽室町を盛り上げたい。私たちが関わることで何かがプラスに働けば」と話す皆さん。町で見かけた際には、ぜひ4人へエールをお願いします。