子育て 《特集》令和7年度教育行政執行方針(4)

■社会教育の推進
◇社会教育に係る学習環境の充実
本村では、生涯学習の基本理念であります「あらゆる機会にあらゆる場所で学習することができる」よう、第9次更別村社会教育中期計画に基づき、生涯学習社会の実現に向け、関係事業を幅広く推進しております。
全ての村民が生涯にわたる学習により、自己の資質・能力を高め、自分らしく豊かな人生を送ることができるよう、ひいては人と地域社会の繋がりを作り、それぞれの学びを社会活動に活かして地域の課題解決や活性化に繋げることができるよう、各年代や分野に合わせた様々な取組を充実・発展させていくことが肝要です。
未来を担う夢を持った子供たちには、自ら考え創造する力を養い、健全な育成に資することを目的に、「こども夢基金」事業、プログラミング教育や青少年教育の体験事業である「さらべつ放課後子ども基地」、感受性や自己実現のきっかけ作りとなる「青少年劇場」を継続し、子供たちの健やかな成長を支援してまいります。
グローバル化が急速に進む現代社会において、異文化と触れ合い、学びを得、広い視野で物事を測り、自主的に行動していくことが極めて大切です。令和5年度から小中学校に配置しました外国語指導助手(ALT)を中心に、各幼稚園での交流活動など各種イベントを継続するとともに、JICA(国際協力機構)との連携事業により、国際感覚へ身近に親しめる環境を構築するため、事業の創意工夫に努めてまいります。
また、中学生対象の国際交流事業「飛び出せワールド」は新型コロナウイルス感染症の影響等で実施見送りなど紆余曲折ありながら、令和6年度は沖縄での代替事業を実施することができました。子供たちは外国人家庭へのホームステイ体験などから外国の文化や多様な価値観に触れ、広い視野を獲得してきました。1年後は、安全を担保しながら海外研修への道を開きたいと思いを強くしております。本事業は2年に一度の実施となりますので、今年度は飛び出せワールド事業推進委員会で協議を重ね、その具体案を練ってまいります。
その他、友好姉妹都市であります東松島市との「どんぐり子供交流事業」は今年度東松島市へ行って交流することとなっております。地域のスタッフの方々の支援をいただきながら、子供たちのかけがえのない体験の機会を今後も継続するとともに、事業を通じて互いの絆を深められる意味のある交流事業にしてまいります。
地域の課題を解決し、発展し続けるためには、責任ある行動のもと、新たな価値を創造し、調整能力に優れた青年層の育成が不可欠です。これからの更別村で中核的役割を担う青年層の育成事業を継続してまいります。
また、人生100年時代、超スマート社会に向けて社会が大きな転換期を迎える中、生涯学習の重要性は益々高まっております。住民一人一人が生涯を通して学ぶことのできるきっかけづくりとして、学習需要や生活課題を掘り起こした社会教育講座を開講し、学習機会の提供を図ってまいります。
高齢者教育では、地域社会や同好の士と活動を共にし、人間関係の形成や交流の場となっている「末広学級」は今年度開設50周年を迎えます。学級生は減少傾向にありますが、必要とされる学習のニーズと学習内容のマッチングに努め、時代に即した事業を展開してまいります。