- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道足寄町
- 広報紙名 : 広報あしょろ 令和7年4月号
北海道足寄高等学校(石橋栄校長、以下:足寄高校)は、今年で開校76年を迎える十勝管内有数の伝統校で、卒業生は、十勝管内はもとより、全道・全国・海外の各方面で活躍しています。
全道的に少子化や過疎化が進む中、足寄高校も入学者数の減少が進み、平成2年までの5間口をピークに平成13年以降は2間口となっています。
北海道教育委員会が策定する「公立高等学校配置計画」では、1学年1間口となった場合、将来的に再編整備の対象となることが示されており、足寄高校存続のためには1学年2間口(41人以上)の入学者確保が必要です。
地元から高校がなくなると、中学卒業生の進路範囲の限定化や他市町村への進学による保護者の費用負担増加と人口流出など、地域活力の低下や衰退を招き、直接的・間接的な影響は計り知れません。足寄高校の存続は地域の存続を図る上で中心的かつ重要な課題であり、町は魅力ある学校づくりのサポートなど、入学者確保に向けさまざまな形で支援を行っています。
今月は、その成果と支援策を紹介します。
※間口~学級数のこと。1間口の生徒数は40人。
■令和7年度新入生は44人 2間口確保!
町は新入生の減少で1学年1間口となった平成23年度以降、足寄高校存続のため、資格検定料や海外研修費の補助などの支援を行い、2間口確保に努めてきました。平成26年度に再び1間口となる厳しい経験もありましたが、学力向上のための公設民営塾の設置や給食の無償提供、下宿機能を併せ持つ多目的交流施設を開設するなど、足寄高校への支援を拡充してきました。
これらの支援策が実を結び、平成29年度には17年振りに入学者が60人となり、7年振りとなる全学年2間口となりました。また、生徒数の増加に伴い部活動も活発化しています。
本年度の生徒の入学者は44人のうち、足寄中学校からは30人が入学。地元以外からの新入生人は隣町の陸別町6人のほか、帯広市や浦幌町などからの入学となっています。また、本年度の地元からの進学率は58%となりましたが、ここ数年7割前後を維持しています。