- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道足寄町
- 広報紙名 : 広報あしょろ 令和7年6月号
町国際交流員のトーマス・クリスティさんが1年間の任期を終え、6月末をもって足寄町を離れます。トーマスさんは姉妹都市カナダ・アルバータ州ウェタスキウィン市友好協会の推薦を受け、令和6年7月に第17代目の国際交流員として来町しました。
トーマスさんは町内小・中学校、高等学校における英語指導や保育所などでの英語活動を行ったほか、町のイベントにも数多く参加し、多くの町民の方々と交流を深めました。またプライベートでは足寄高校の生徒たちと一緒に弓道を習い、日本文化を吸収しようと積極的に活動していました。体を動かすことも大好きで、総合体育館でいつも筋力トレーニングに励みながら、流ちょうな日本語でいろいろな方々とコミュニケーショをとっていた姿が印象的です。
任期終了にあたり、トーマスさんからのからのメッセージをご紹介します。
■大きな愛情をもらって
足寄町に来てから一年が経過しました。足寄町の皆さんは私が着任した時から、私にたくさんの愛情を注いでくれました。また足寄には美しい景色、いくつもの魅力的なお店もあり、私は着任してすぐにこの町に恋をしました。
この一年間、私は町内すべての学校で英語教育に携わらせていただきました。それは本当に光栄なことであり、素晴らしい経験でした。若さと情熱にあふれた、たくさんのすてきな子どもたちとの出会いは、私に活力を与えてくれました。彼らと出会い、笑い、泣き、たくさん学ぶことができました。あの特別な瞬間を一緒に共有できたことを本当にうれしく思います。子どもたちはそれぞれ個性に溢れていて、彼らが少しずつ成長していく姿を見られたことは私の何よりの喜びです。彼らがこれからどんな人生を歩んでいくのか、とても楽しみです。若さを武器に恐れずいろんなことに挑戦し、自分を信じてがんばってください。そして、英語の勉強も引き続きがんばってね!
またプライベートでは、弓道を学ばせていただきました。特に、多治見先生と足寄高校弓道部の皆さんには大変お世話になりました。心から感謝しています。武道を学ぶことはそれだけでも大変なことですが、それを母国語以外で学ぶことはとても難しく、私にとっては挑戦でもありました。一見シンプルに見える所作にもそれぞれ意味があり、とても奥深いものでした。的を目の前にすると「誇り」「不安」「恐れ」「自信」など、さまざまな感情が湧き上がってきます。弓道を通じて、大切なことは「身体」ではなく、「心」「精神」「自我」だということを学び、精神面も鍛えることができたと思います。これからも自分の技を磨き、皆さんから学んだことを続けていきたいと思います。弓道部の皆さんの優しさを、私はいつまでも忘れません。—よし!
私は足寄町のすべての人々に感謝を伝えたいです。1年という短い間でしたが、皆さんと関われたことを本当にうれしく思います。皆さんと一緒の時間を過ごせたことは、とても素敵な思い出です。文化や習慣が違っても、私たちは絆を築くことができると実感しました。
私は足寄で過ごした思い出を胸に、人生の次のステージに向かって、全力でがんばっていきたいと思います。足寄の皆さんがいつまでも健康で元気に過ごされることを願い、お別れの挨拶とさせていただきます。また近いうちにお会いできることを楽しみにしています。皆さんの大きな愛情にありがとう!
トーマス・クリスティ