くらし 町長コラム No.27

■浦幌町長 井上亨

先日、十勝管内のふるさと納税ランキングが新聞に掲載されていました。本町も前年度比11・7パーセント増の1億2340万円(過去最高)と健闘しているもののこれぐらいで喜んではいられません。
1位は池田町の11億9000万円ですから10倍の差がついているのです。
また、ふるさと納税といえば、お隣の白糠町は全国の町村で堂々の第1位。令和6年度の寄附額はなんと驚愕の211億円です。
羨ましい限りですが、白糠町の人気の返礼品はイクラなどの魚介類。
本町も太平洋の恵みを利用して寄附額を増加させたいと思います。
さて、そんな勢いある白糠町ですが、この度、全国町村会長に棚野白糠町長が就任されたのです。
全国町村会長が道内から選出されるのは、1944年の当時の静内町の吉田貫一町長以来81年ぶり、2人目となる快挙。
就任期間は2年間。全国の町村長代表として地方自治体の実情を国政へと訴えてほしいと願います。なお、余談ですが白糠町長とのちょっとしたエピソードがあります。
私が就任して間もない頃、札幌のホテルで行われた全道町村長会議を終えた次の日の朝でした。ホテルの大浴場で「井上町長」と声をかけられ振り向くと、ロマンスグレーの男性。まさかの棚野町長だったのです。全道でも重鎮と言われる町長から、突然話しかけられてとても驚きました。
すると、「榊原君は元気かい」と言われ、一瞬誰のことかと思ったら、なんと町立診療所の榊原先生のことだったのです。
聞くとお二人は白糠高校の同期。
「高校時代に最も優秀だったのが浦幌の榊原君なんだよ」とお話ししてくれたのです。
以降、お会いするたびにお声がけしてくれるようになりました笑
連続8期当選と揺るぎない経験と実績を持ちながら、新米町長にもきさくに話しかけてくれる素晴らしい首長です。
益々のご検討を祈念すると同時に、首長としてのお手本とさせていただきたいと思います。