- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道浦幌町
- 広報紙名 : 広報URAHORO 令和7年11月号
■食と家族の温かさを体験
▽浦幌小・上浦中央小民泊体験学習
9月11日(木)、12日(金)の2日間、上浦幌中央小学校の5・6年生と浦幌小学校の5年生が、民泊体験学習を行いました。1泊2日で、第一次産業を営む地域の方々のもとを訪れ、仕事や日常生活を実際に体験しました。
今年度は、上浦幌中央小学校7名、浦幌小学校27名の計34名が民泊体験学習を行いました。子ども達は、希望する体験内容ごとにグループに分かれて、第一次産業を営む11軒の家庭で体験を行いました。
畑作、林業、漁業、畜産、酪農に従事する皆さんが子ども達を受け入れました。子ども達は当初緊張した様子でしたが、受け入れ家庭の方々が温かく迎えてくださったことで次第に打ち解け、時間とともに距離が縮まり、笑顔で過ごしていました。
体験が始まると表情が一変し、子ども達は一生懸命に作業に取り組みました。作業中は仕事の内容や大変さ、やりがいについて積極的に質問し、受け入れ家庭の方々はひとつひとつ丁寧に答えながら、第一次産業の重みや魅力を伝えていました。
夕食時には皆で食卓を囲み、本当の家族のように温かい時間を過ごしました。
厚内地区で漁業の体験をした、上浦幌中央小学校5年生の泉野琉希さんは「2日間、貴重な体験をさせていただきありがとうございました。普段見ることのできない漁業の仕事を体験することができて、とても勉強になりました。たくさんおいしいものを食べることができて、とても楽しかったです」と感謝と感想を述べました。
退村式が終わった後も、受け入れ家庭のみなさんとの別れを惜しむように「ありがとうございました」「また遊びに行きます」と話している子ども達の姿がありました。
(地域おこし協力隊 犬養竣)
■中高生向け自己探究プログラム「探QSPACE」に参加
▽将来、どんな自分になりたいかを考える
8月20日(水)、浦幌町内の中高大生が、複合施設フタバで「探Q SPACE」に参加しました。
「探Q SPACE」は、設定された問いについて、周囲の大人や仲間と共に、自分を知るきっかけを探すプログラムです。年に数回、浦幌部のスタッフが企画し、町内の中高校生を対象に開催しています。
今回の問いは「将来どんな自分になりたい?」でした。当日は、町内出身の大学生1名、高校生1名、中学生4名の、計6名が参加しました。
中学生の頃から地域活性化プロジェクトや浦幌部などに参加してきた浦幌部の卒業生、下坂愛果さん(大学1年生)は「課題解決を他人任せにせず、自分なら何ができるかを考えるようになった」と振り返りました。また、「将来は、自分自身が挑戦を続けると同時に、挑戦する人の背中を押せる存在になりたい」と語りました。
その後、参加者はワークシートを用いて、過去の心に残っている出来事や、現在がんばっていること、将来やってみたいことなどを考えました。
最後には「食を通じて浦幌に貢献したい」「頼られる人になりたい」といった、それぞれの将来像を語り合いました。
(地域おこし協力隊 新里早映)
■北海道教育大学釧路校オープンキャンパス
7月21日(月)に、北海道教育大学釧路校(以下北教大釧路)でオープンキャンパスが行われました。そこで、6月28日(土)、29日(日)に北教大釧路の学生が浦幌町で行った民泊体験実習・バスツアーの成果を発表しました。
民泊体験実習では、地域で第一次産業に携わる方々のもとで、1泊2日の作業体験を行いました。バスツアーでは浦幌町内をバスで巡り、浦幌町の歴史や産業、うらほろスタイル教育に関わる施設などを見学して学びました。
オープンキャンパスでの発表は、これらの体験を通して、教員を目指す大学生がなぜ学校の外に出て学ぶ必要があるのか、ということを参加者に説明しました。学生の皆さんは発表の中で「見慣れない景色や作業、初めて会う受け入れ家庭の皆さんに温かく迎え入れていただき、視野が広がり、自分を見つめ直す機会になった」と話しました。
発表が終わった後は質疑応答の時間をとり、参加した高校生の悩みや不安なこと、大学生活のことなどについて、親身になって答えていました。(地域おこし協力隊 犬養竣)
■編集後記
「探Q SPACE」では、将来どんな人でありたいかについて、考えてほしいという想いから、過去・現在・未来をつなぐワークを企画しました。探究的な場をつくるには、私たち大人が探究者でないといけないなと感じます。これからもよりよい場をつくれるよう、日々精進していきたいと思います。(新里)
2025年(令和7年)10月27日(月曜日)
発行元:うらほろスタイル推進連携会議
~平成19年度の中学生からの提案を受け道教育大釧路校の学生と地域おこし協力隊、十勝うらほろ樂舎が共同で制作しています~
