くらし 台湾新北市烏来区 友好交流親善訪問

■コロナ禍を乗り越えて
台湾新北市烏来区との交流については、平成29年の訪問と友好交流提携の締結後、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大により、現在まで交流事業を見送ってきた経過がありました。
今般、新北市および台北市で開催された、アマチュアスポーツの世界的な祭典である「ワールドマスターズゲームズ」に合わせて、友好交流提携を背景に、新北市より招待をいただいたことから、この機会に文化交流として「白糠駒踊り」を披露するとともに、昨年4月に大規模地震に見舞われた花蓮市において、被災後の対応について研修を行うこととして、総勢41人の親善訪問団を組織し、5月17日から21日の日程で訪問事業を実施しました。

■久しぶりの訪問、変わらぬ笑顔
今回の訪問では、現地の大雨に伴う土砂災害の影響により鉄道が運休したため、花蓮市での視察研修から予定が変更となりましたが、新北市板橋駅や烏来区のタイヤル民族博物館前で駒踊りを披露しました。
新北市での「ワールドマスターズゲームズ」のレセプションやタイヤル民族博物館での交流は、令和元年12月の烏来区関係者来町以来です。
5年ぶりに笑顔の再会となりました。
烏来区の周区長は「家族のような白糠の皆さんを歓迎します」とあいさつ。烏来区の皆さんの熱烈な歓迎に感動した棚野町長は「顔なじみの方も多く嬉しいです。今後より一層交流を深め、お互いの発展に結びつけていければと思います。白糠へお越しの際は大歓迎を約束します」と述べました。

■今後の交流を新しい世代とともに
烏来区の前区長高氏と川島教育長はあいさつで、今後の緊密な交流と、大人だけではなく子どもたちの交流にも触れ、未来を担う次の世代の交流に期待をよせてていました。
大阪・関西万博参加のため、今回の訪問団に参加できなかった白糠アイヌ協会も含め、白糠町と新北市烏来区の交流が、今後さらに活発化することが期待される親善訪問となりました。

■白糠町と烏来区との交流経過
〔平成23年度〕
(1)白糠アイヌ民族と烏来タイヤル族文化交流・経済交流
平成23年11月 台湾新北市烏来区ほか
(2)白糠と台湾との交流拡大へ向けた取り組み
平成24年3月 台湾新北市烏来区ほか
〔平成25年度〕
(3)台湾烏来関係者(タイヤル族)白糠町訪問
平成25年10月 白糠町内
〔平成26年度〕
(4)台湾烏来タイヤル族・白糠アイヌ民族文化交流
平成26年7月 台湾新北市烏来区
〔平成27年度〕
(5)台湾国立政治大学・烏来関係者(編織協会)白糠町訪問
平成27年9月 白糠町内
〔平成28年度〕
(6)台湾烏来関係者(高区長・原住民編織協会)白糠町訪問
平成28年5月 白糠町内
(7)白糠アイヌ協会・烏来区原住民編織協会 友好交流提携締結式
平成28年11月 台湾新北市烏来区ほか
〔平成29年度〕
(8)台湾新北市烏来区との友好交流提携に係る親善訪問
平成29年7月 台湾新北市烏来区
〔令和元年度〕
(9)台湾烏来関係者(周区長ほか) 白糠町訪問
令和元年12月 白糠町内
〔令和7年度〕
(10)台湾新北市烏来区友好交流親善訪問
令和7年5月 台湾新北市烏来区ほか