- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道白糠町
- 広報紙名 : 広報しらぬか 令和7年7月号
■No.2 寝室の地震の備え
村山(むらやま)隆一(りゅういち)
1964年3月生まれ、白糠町出身。
1982年5月、釧路西部消防組合消防署に消防士として奉職。2022年4月、釧路市西消防署白糠支署長に就任。心理相談員や産業カウンセラーなどの資格を所有。
好きな食べ物はカレーライス。
■家具が倒れてこないように!寝ている時こそ気をつけて!
地震は、いつ起こるかわかりません。もし夜中に大きな揺れがきたら…。寝ているときは体をすぐに動かせなかったり、周りが見えづらかったりして、とっさに身を守ることができず、とても危険です。特に、小さなお子さんや高齢の方、病気で寝ている方がいる家庭は、倒れてくる家具が避難の邪魔になってしまうこともあります。
●寝る場所の周りに家具を置かない
地震による死亡原因で上位にくるものは「火災や津波」、そして「家具の下敷きになる」です。できれば寝ている場所の周りにたんすや本棚などを置かないことが望ましいですが、そうもいきません。
○止むを得ず置く場合
・突っ張り棒や金具などでしっかり固定する
・棚の上には重たい物をのせない
といった事前の備えが命を守り速やかな避難行動につながります。
寝室は「物が落ちてこない・倒れてこない・すぐに逃げられる」場所にしておくことが大切です。
また、手の届くところに懐中電灯(ライト)や笛(ホイッスル)、割れたガラスなどでけがをしないようスリッパを置いておくこともおすすめです。
地震の時は玄関先までの通り道を広くできるよう、家具の配置を考えてみてください。
子どもや高齢の方、病気の方がいる家庭は特に注意をしてください。
■家族で安全な寝室を考えよう
家具の固定や玄関先までの避難経路の確保、すぐに避難できるよう「非常持出袋」を用意するなど、地震の揺れが収まったら5分以内で屋外に出られる準備や訓練を日頃から行いましょう。そうすることで命を守る可能性をぐんと高めることができます。
改めて自宅の寝室を見回して、ご家族や地域で「これで大丈夫かな?」とお話しをしてみてください。
また、おじいちゃんやおばあちゃん、一人暮らしの方にも声をかけてあげてくださいね。
地震はいつ起こるかわかりません。しかし『備える』ことで、いざというときに落ち着いて行動することができます。
「安心できる寝室づくり」を今日から少しずつ始めてみましょう。
■寝室の安全チェックリスト
・ベッドや布団の近くに家具がない
・家具が倒れないように固定されている
・出入口の前に物が置かれていない
・スマホや懐中電灯(ライト)、笛などが手の届くところにある
・スリッパや靴がすぐに履ける場所にある