- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道羅臼町
- 広報紙名 : 羅臼町広報誌「魚の城下町」〜みんなが主役のまち〜 2024年11月号
■子供のころから防災を学ぶ
北海道では、児童生徒が防災知識を学び、災害時の「生きる力」を育むために学校の授業の中で防災要素を取り入れる取り組みを推進しています。日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震の被害想定も公表されている中、町内の各教育機関でも防災教育に一層力を入れており、今年も春松幼稚園・羅臼幼稚園・春松小学校・羅臼小学校・知床未来中学校で学年に応じて様々な授業が行われました。
▽羅臼幼稚園・春松幼稚園
最初に、地震が原因となって発生する津波や火災から命を守るための避難訓練を行いました。その後、クラス毎に分かれて消防職員から消火活動のレクチャーを受けたり、役場職員から新聞紙やチラシなど、身近なもので作れる防災グッズの紹介を受け、新聞スリッパの作成や防災備蓄品の段ボールベッドを組み立てる体験を行いました。
▽羅臼小学校・春松小学校
町内外の様々な機関に協力をいただき、特殊車両の見学や、北海道教育大学釧路校の学生による津波の授業等が行われました。役場職員からは、座学と体験を組み合わせた授業の中で、町内で実際に発生した災害の話を交えながら備えの大切さについて話したり、段ボールベッドと屋内テントの組み立て体験を通して、避難所生活では避難者自身の協力が必要となることを伝えました。
▽知床未来中学校
1・2時間目には全学年で様々な障害を想定した避難訓練を行い、消防職員から消火設備と防火についての講和を聴きました。2年生は、3・4時間目に避難所運営ゲーム北海道版(Doはぐ)に挑戦しました。1人1人が避難者を受入れる立場に立って考え、北海道職員の説明を聴きながら、クラスメイトとしっかりコミュニケーションを取って避難所運営を進める姿が印象的でした。
こうして子供のころから学んだ様々な知識を頭の片隅にしまっておいてもらい、いつかどこかで避難が必要な場面に遭遇してしまっても、日ごろから備えている持出品を手に持ち、冷静な行動を取れる人に成長してもらえることを願います。
※クラスの授業内容は各学校、幼稚園によって異なります。
町からの協力要請機関:陸上自衛隊第27普通科連隊、自衛隊帯広地方協力本部中標津地域事務所、中標津警察署、KDDI(株)北海道総支社、(株)ドコモCS北海道北海道東支店、根室振興局地域創生部危機対策室、釧路総合振興局地域創生部危機対策室、羅臼消防署
「ご協力ありがとうございました。」
■宝くじの助成金で備品を整備しました
一般財団法人自治総合センターのコミュニティ助成事業を活用し、八木浜町々内会が防災資機材及び非常用発電機を整備しました。
この事業は同センターが全国自治宝くじの社会貢献広報事業費として、住民の行うコミュニティ活動を推進し、その健全な発展を図るとともに宝くじの社会貢献広報を目的に行われています。今回の整備によって、地域防災力の強化や町内会の活動の発展に寄与することが期待されます。
お問合せ先:総務課防災担当
【電話】87-2111