子育て 子どもの自律・親育ち応援チーム緒むすびの活動について

■緒むすびの紹介
羅臼町では、行政間で連携してそれぞれの専門知識やノウハウを取り入れながら、子どもの自律と家庭の教育力の向上を目指した取り組みを進めるために、子どもの自律・親育ち応援チーム「緒むすび」(以下、緒むすび)を設置し、家庭教育支援を行っています。
▽緒むすびの主な活動
・幼小中の児童・生徒を対象にした生活状況アンケートの実施
・保護者に向けた子どもの発達段階に合わせた生活リズム等に関する情報提供
・親子体験型の講演会
・ネットやゲームとの関わり方についての授業

特に近年では、「メディアコントロール」に力を入れて活動しており、町内の小中学校で講演を実施してきました。

■ネット・ゲーム依存度チェック
昨年、NPO法人お助けネット代表の中谷通恵氏を講師にお招きし、小中学校でネットやゲームに関する講演をしていただきました。講演の中で、ネット・ゲーム依存のお話がありました。ご自分やお子さんの状況を振り返りながら、左記のリストの当てはまる項目にチェックしてみてください。今の時代、ネットやゲームを全くやらない、やらせないのは無理があると思いますが、少なくとも保護者からの制限がなければ、いつの間にか依存症になってしまう可能性は非常に高いです。そのためにも家庭内でルールを作り、保護者がしっかりと管理をして、適正な利用となるように見守りましょう。

◆依存度チェックリスト
・学校にいてもゲームやYouTubeのことを考える
・ゲームができないと悲しい気持ちになる
・時間を守れず、ついついやりすぎることがある
・「やめなさい」といわれるとイライラする
・外で遊ぶよりゲームやYouTubeをする方が楽しい
・ゲームのやりすぎで寝るのが遅くなることがある
・ゲームのことでお家の人や友達に嘘をついたことがある(やったのにやってない等)
・ゲームのしすぎで宿題が出来なかったことがある
・お家でゲームやインターネットの約束事がない

◇あなたはいくつ当てはまりましたか?
上記チェック項目の判定基準は次のとおりです
0~1個:依存性はなし
2~3個:依存症のドアノブに手がかかっている状態
4個以上:依存症のドアを開けて1、2歩入っている状態

■正しい生活リズムが重要
ネットやゲーム依存はもちろんのこと、スマホやタブレットなどのデジタル端末の長時間使用からくる生活リズムの乱れも大きな問題です。特に睡眠は、疲労回復や成長促進だけではなく、記憶の強化や勉強およびスポーツのパフォーマンスにも大きく影響します。
▽お子さんの睡眠時間は大丈夫ですか?
睡眠時間については、厚労省が公表している「睡眠ガイド2023」で示されている推奨睡眠時間は、小学生で9時間から12時間、中学生で8時間から10時間となっています。これに対して、羅臼町の小中学生の睡眠時間のデータは下図のグラフの通りです。

▽睡眠の質の向上のためには
(1)寝る1時間前には、ゲームやスマホ等の電源は切りましょう。
(2)寝室にスマホ等を持ち込まないようにしましょう。
~夜は照明を暗めに、朝はカーテンを開けることも効果的です~

子どもも大人も睡眠の質や睡眠時間の確保が重要です。一度ご家庭でお話してみるのもいいかもしれません。

◆令和6年度の児童・生徒生活状況アンケートの結果がHPで公開されました
今回掲載した睡眠時間データを含めた、羅臼町内の子ども達の生活状況のアンケートを羅臼町HPに掲載しました。お子さんの生活状況との比較等、各家庭での教育に活用していただければと思います。