- 発行日 :
- 自治体名 : 岩手県一関市
- 広報紙名 : 広報いちのせき「i-Style」 令和8年1月号
一関市長 佐藤善仁
■はじめに
令和7年10月から引き続き市長の職を担うこととなりました。2期目がスタートし、より責任の重さを感じているところです。
これまでの4年間、「最大の課題は人口減少」とし、若者や女性が活躍できるまちを目指してきました。多くの方々のお力添えをいただきながら進めてきたハード・ソフトの両面にわたる取り組みによって、一関市は着実に次なる飛躍への基礎を固めてきたものと捉えております。
■しごとづくり×(かける)ひとづくり =まちづくり・地域づくり
これから4年間のまちづくり・地域づくりについて、次の三つの目標を掲げました。
(1)まちを伸ばす、地域を元気にする。人口減少に打ち勝つ「力強い一関」を実現する。
(2)次代を担う若者が、一関で学び、一関で実践し、一関で活躍する。それが可能となるステージを一関につくる。
(3)シニア世代が、健康長寿を実感し、現役時代と変わらず自己実現できる環境づくりを進める。
これらの目標達成のために行う施策を、まち、ひと、しごとの区分に整理し、この区分からアプローチすることが政策の実効性を高めることになると考えます。人口減少に対処するための基本方程式は「しごとづくり×ひとづくり」=「まちづくり・地域づくり」と考えています。
■働く場を増やす、稼ぐ力を強める「しごとづくり」
市内の高校を卒業する生徒の約70%が進学、約15%が市外就職、合わせて約85%が市外へ流出しています。進学や就職で一関を離れた若者が、一関に帰ってきて、学校で学んだこと、職場で経験してきたことを市内で生かせる仕事が必要です。仕事の種類、働き方の多様性、働く場所の数を増やし、若者や女性の希望に沿った働く場をつくります。
■人が輝く、人を育てる「ひとづくり」
これまで取り組んできた若者や女性、外国人など、多様な人材が力を発揮できる環境づくりを引き続き進めてまいります。
若者活躍、女性活躍の取り組み、DXの推進、子育て環境の充実などの面においては、全国トップグループの評価を得るまでに成長しました。
また、若者の活躍とともに大切なのは、シニアの活躍です。シニア世代が健康長寿を実感し、「若い者には負けない」という一人一人の思いをカタチにできるよう、仕事の面でも暮らしの面でも現役時代と変わらず自己実現できる環境づくりに取り組んでまいります。
■まちを伸ばす、地域を元気にする「まちづくり・地域づくり」
これらの地域資源や特色を生かした付加価値の高いサービスを生み出し、人や経済が市内で循環し、成長するまちをつくってまいります。
広大な市域を有する本市では、公共施設などの既存インフラを維持・管理していくことが大きな課題です。限られた財源の中で、どこに暮らしていても、道路、上下水道、消防などのインフラを享受できる環境を、維持していかなければなりません。
一方で、一ノ関駅東口工場跡地やJR一ノ関駅東西自由通路、新笹ノ田トンネルなど、これまでの間、検討を進めてきた市の懸案事項が次のステップに進み始めるタイミングでもあります。
■おわりに
新一関市が誕生して20年となりました。
これまで、合併前のそれぞれの地域で育まれてきた豊かなコミュニティを尊重し、共感し合いながら、一体感の醸成が図られてきました。
また、それぞれの地域の自然や文化、伝統などのほか、人々の内面的なものも合わせ「郷土の宝」を探し、見つけ、育ててきた20年でもあります。
令和8年度からスタートする新しい総合計画基本構想は、「ひとりひとりが輝く 挑戦し続けるまち いちのせき」をまちの将来像として掲げました。
これまでのまちづくりを踏まえ、今を生きる私たち、そしてこれから生まれてくる子どもたちが幸せを実感しながら暮らすことができるよう、私たち一人一人がさまざまな挑戦を認め合い、暮らしやすさを実感できるまちを目指してまいります。
