- 発行日 :
- 自治体名 : 岩手県一関市
- 広報紙名 : 広報いちのせき「i-Style」 令和7年4月号
佐藤善仁市長は市議会第116回2月通常会議で令和7年度の施政方針を示しました。概要を掲載します。
■はじめに
第二次世界大戦、そして太平洋戦争が終わり80年となります。この間、社会は成熟し、さらにデジタルをはじめとする科学技術の進歩によって、人々の暮らしは大きく変化してきました。また、地球温暖化は進行を続け、世界は急激な気候変動に直面しています。
海外では、自己ファーストの論理が政治的不安定を招き、国家間や民族間の対立は先鋭化し、国際協調の枠組みが揺らぎ始めています。
国内では、コロナ禍の失われた日常から抜け出し、また、長く続いたゼロ金利やマイナス成長の時代から金利のある時代へと転換していく新たな動きの中にあります。
歴史は、多くのことを教えてくれます。しかし、これから起きることを正確に見通すことがなかなか困難な時代となりました。このような認識のもと、本市にありましては、令和7年度においても、最大で最優先の課題である人口減少への対処と、多様化する市民ニーズへの的確な対応を図り、さらなる市勢の発展に結び付けていく、このことに集中し、施策を進めていきます。
■しごと・ひと・まちの推進
人口減少は今後もさらに加速すると見込んでいます。人口が減ることによるダメージを少なくし、地域の活力を高めていくため、四つのまちの姿を描き(*内容は下のとおり)、その実現に向けて各施策を「しごと」「ひと」「まち」の視点から着実に実行していきます。
●しごと・ひと・まちの施策により目指すまちの姿
○一関に戻ってきたくなるまち
・仕事の種類が多く、経験を生かすことができる仕事、ライフスタイルに応じた仕事が選択できるまち
・移住定住しやすいまち
・安心して子育てができるまち
・医療や福祉、買い物など日常生活に必要な機能がそろっているまち
・市民一人一人が一関というまちを知り、語ることができるまち
○若者や女性が活躍するまち
・若者や女性が夢と希望を持ち、多くのことに挑戦できるまち。その挑戦を受け入れ、応援するまち
・仕事と子育てを両立できるまち
・若者や女性の視点、アイデアが生かされ、その強みや活力が発揮され、活躍できる場を提供するまち
○外国人に選ばれるまち
・暮らしや仕事で不便を感じないまち
・夢と希望を持ち、多くのことに挑戦できるまち。その挑戦を受け入れ、応援するまち
・暮らしを楽しめるまち
・一関で暮らす人がこのまちを海外に発信し、海外で暮らす人にも一関を知ってもらえるまち
・海外との交流が盛んなまち
○今住んでいる土地に住み続けることができるまち
・仕事の場が近くにあるまち
・安心して子育てができるまち
・医療や福祉、買い物など日常生活に必要な機能がそろっているまち
・地域づくり活動が盛んなまち
・市役所に行かなくても用事が済むまち
・市民が愛着を感じるまち
・災害に強く安全安心なまち
問合せ:本庁政策企画課
【電話】21-8641