- 発行日 :
- 自治体名 : 岩手県一関市
- 広報紙名 : 広報いちのせき「i-Style」 令和7年4月号
●しごと・ひと・まちの施策
○働く場を増やす 稼ぐ力を高める しごとづくり
平成24年に東京からUターンし、現在は磐乃井酒造で専務取締役、杜氏、営業の一人三役を務めている佐藤竜矢さんの夢は、「磐乃井を日本、世界の人に飲んでもらい、一関を知ってもらいたい」ことです。佐藤さんのように、若者が一関に戻り、夢に向かってチャレンジできるよう、次の取り組みを進めます。
〔仕事の種類、働き方の多様性、働く場所の数を増やす、稼ぐ力を高める〕
・キャリア教育の推進や就職ガイダンスの実施による、若者が地元の企業を理解する取り組み
・地域の特性や課題を捉えたビジネスの創出。実現可能で持続的なビジネスを展開しようとする人の起業支援
・一関工業高等専門学校とのスタートアップ共同宣言に基づくスタートアップ企業の創出、地域企業との連携促進
・インターンシップを通じた外国人材の採用、外国籍就労者が働きやすい環境づくりに取り組む事業所の支援
・訪日リピーターの多い台湾市場向けのプロモーションの実施。農産物などの販路開拓やインバウンド消費の拡大による地域経済の活性化
・市内企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)や社員寮整備など、働く環境を向上させる取り組みの支援
・集落営農の活性化に連携して取り組む組織を支援。モデルとなる取り組みの発信によるなりわいとしての農業の促進
・オーガニックビレッジ宣言に基づき、有機農業の産地づくりを支援
○人が輝く 人を育てる ひとづくり
一関で家族と暮らし、1月に市内に食料品店を開いたベトナム出身のホアン・ティ・クインさんの夢は、「大好きな日本でずっと暮らし、ベトナムの人々のコミュニティーの場でもある店を大きくしたい」ことです。クインさんのように、外国籍の人も日本人と同じように暮らし、夢に向かってチャレンジできるよう、次の取り組みを進めます。
〔若者の地元定着〕
・高校生への講話など、若者が地元を理解し、地元定着を促進する取り組み
・学校法人や事業者が行う学生寮整備への支援。市内に通学する生徒の下宿などの家賃の支援
・市内の事業所に就職し市内に居住する新規高卒者の応援。市内の高等教育機関を卒業し市内で勤務する若者の奨学金の返還の支援
〔子育て支援〕
・妊婦を対象とした支援給付金の支給、保育施設への子育てに関する相談窓口の整備、家庭訪問による子育て相談と支援など、妊娠期から切れ目のない支援
・家庭や学校以外の居場所となる第三の居場所の設置・運営の支援による、こどもと保護者のサポート
・こども誰でも通園制度の継続、家庭的保育事業所における親子通園の実施
〔外国人市民等の支援〕
・外国籍就労者との仕事、生活についての意見交換。暮らしやすい職場づくりや生活環境づくりの取り組み
・多文化共生の取り組みを通じた、外国人市民等との相互理解の促進
〔健康長寿〕
・高齢になっても住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、24時間体制で電話相談に対応する仕組みの構築など、見守りの充実
・医療機関と連携した救急医療体制の確保。救急安心センター(#7119)の利用などの普及啓発
・東北大会規模以上の体育大会や芸術文化大会へ地域代表として出場するシニア世代の支援
〔ダイバーシティandインクルージョンの意識の醸成やノーマライゼーションの実現*〕
・障がいのある人が制作したアート作品の展示などを通じ、障がいの有無にかかわらず、地域、暮らし、生きがいをともに創り、高め合うことができる地域共生社会の構築を目指す
・骨髄提供を行った人やその人が勤務する事業所への補助による骨髄ドナーの登録の促進
*ダイバーシティandインクルージョン…多様性を認め、受け入れ、尊重すること
ノーマライゼーション…社会的な不平等をなくすこと
○地域・まちを元気にする まちづくり
東京からUターンし、平成26年に家族から引き継いだ酪農で活躍している菅原雅継さん夫妻の夢は、「酪農や子育てを楽しんでいることを知ってもらい、後継者の育成やまちづくりにつなげたい」ことです。菅原さん夫妻のように、今いる土地に住み続けながら夢に向かってチャレンジできるよう、次の取り組みを進めます。
〔生活に必要なまちの機能の維持〕
・マイナンバーカードを活用し、タッチパネル操作により証明書の交付手続きを行うシステムの導入。コンビニエンスストアなどでの証明書交付の促進など、書かない・待たない・行かないデジタル窓口の推進
・人口減少に対応した都市機能を描く、次期都市計画マスタープランと立地適正化計画の策定。都市計画道路の計画路線の見直しや整備に向けた調査、検討
・中心市街地における空き店舗の利活用や新築店舗の取得を促進するための固定資産税の軽減の検討
・東北銀行から市に寄付されたなのはなプラザ1・2階の一部を一関商工会議所の移転先として貸し付け、まちのにぎわいや魅力の創出
・一関商工会議所の移転後、市に返還される土地を市街地の活性化に資する事業の用地として活用するための事業提案の募集
・JR大船渡線の開業100周年を記念した各種イベントの開催。沿線自治体と連携した利用促進の取り組み
〔移住・定住・交流の促進〕
・地域の人々が主体となって行うこども食堂、みんなの食堂などの居場所づくりの支援
・市民それぞれが持つ知識や技術を発揮し、活躍する場を広げるためのいちのせき名人・達人バンクの開設
・二地域居住の促進や、本市出身、本市にゆかりのある人々による新たなネットワークづくり。関係人口の創出
・地域おこし協力隊制度を活用した地域づくり人材の受け入れ。着任した隊員が不安なく活動や生活ができるようなサポートの実施
〔脱炭素社会に向けて〕
・2050年二酸化炭素排出量実質ゼロの達成に向け、公共施設への太陽光発電設備、蓄電設備の設置
・一関地区広域行政組合が整備を予定しているエネルギー回収型一般廃棄物処理施設の余熱の農業利用の検討
〔災害に強く、安全安心なまち〕
・119番通報や各種災害活動に対応する消防指令システムの大規模改修
・下水道への接続に併せて行う浄化槽の撤去に対する補助
問合せ:本庁政策企画課
【電話】21-8641