- 発行日 :
- 自治体名 : 岩手県滝沢市
- 広報紙名 : 広報たきざわ 令和7年7月1日号
市出身で滝沢市さんさ踊り保存会に所属する横田向日葵(よこたひまり)さんが、年間を通じて県内外でさんさ踊りを披露し、PR活動を行う「2025ミスさんさ踊り」に選出されました。
そんな横田さんに、さんさの魅力などを聞きました!
■出会いは友人から
さんさ踊りを始めたきっかけを聞くと「小学校2年生のときに、友人が踊っていたのに興味を持ったことです」と話し「学校が終わってから友人に教わりながら練習し、踊りを覚えました」と笑顔で振り返りました。
現在は8月1日から盛岡市で開催される「第48回盛岡さんさ踊り」に向けて毎日練習している横田さん。練習が嫌になることはないか尋ねると「昔から練習が嫌だとは思ったことがないんです。むしろ、練習が近づいてくるとワクワクします!」と笑顔で答えてくれました。横田さんの「さんさ愛」を感じた瞬間でした。
■ミスさんさ踊りへの憧れ
同保存会に入り、本格的に練習を重ねるうちにミスさんさ踊りに憧れを抱くようになった横田さん。「ミスさんさ踊りのお姉さんのキラキラしている姿をみて、私もなりたいと思うようになりました」とその姿を見上げた当時を思い出しているようでした。
夢だったミスさんさ踊りに選ばれたときの心境を聞くと「最初は信じられなかったです。友人や家族から夢が叶ったねと声を掛けられ、これまでの努力が報われたなと実感しました」と安心した様子で話しました。
■趣味さんさ 特技さんさ 夢ミスさんさ踊り
さんさ踊り以外に好きなことを尋ねると「あまり思い浮かばないですね。小さい頃からずっと、趣味さんさ、特技さんさ、夢ミスさんさ踊りでした」と話す様子から、横田さんの並々ならぬ気持ちが伝わってきました。
■さんさ踊り愛を支えた保存会
横田さんが小さい頃から練習に励んだ同保存会は昭和54年に設立され、現在の会員数は約150人。毎月開催されている練習会の様子をうかがうと、子どもの数が多く、終始にぎやかな雰囲気で練習していました。同保存会は、夏だけでなく年中活動しており、さまざまな場面で踊りを披露しています。
横田さんの印象を同保存会の角掛則浩(つのかけのりひろ)会長に聞くと「本当にさんさが好きな子。進級、進学するとさんさ踊りから離れてしまう人が多い中、ずっと続けていました。好きこそものの上手なれとよく言うけれど、この言葉がふさわしい子でした。彼女の幼い頃からの夢が叶って、私もうれしいです」と頬を緩めていました。
保存会の活動で意識していることを聞くと「彼女のように、さんさが楽しいと思って子どもたちが参加してくれるような雰囲気づくりを心がけています」と語りました。
■伝統さんさを次の世代へ
「さんさは県内外・海外の人へ伝統文化を伝えることができ、さんさを知らない、初めて見た人でも太鼓の音を聞くと記憶に残り、元気が出る」と子どもたちを見ながら話す角掛会長。「活動を通して伝統さんさを守り、継承することを将来へつなげていきたい」この思いが、子どもたちが踊りを好きになる秘訣なのだと強く感じました。
■夢の舞台を全力で楽しむ
横田さんに「さんさ踊りの魅力」について聞いてみると「踊っている人も、見ている人も笑顔・元気になるところです。一緒に踊りたくなるのも魅力の一つです」とその良さを楽しそうに教えてくれました。
最後に、8月の盛岡さんさ踊りに向けての意気込みを聞くと「全力で楽しんで、丁寧に踊りたいです。次は私が見ている人を笑顔にできるように頑張ります」と力強く語りました。晴れの舞台で踊る横田さんの姿が今から楽しみです。
■第48回盛岡さんさ踊り~市団体出場予定~
・8月2日(土)大沢さんさ踊り保存会(本号14Pで紹介)
・8月3日(日)滝沢市さんさ踊り保存会
問い合わせ:たきざわ魅力発信室
【電話】656・6562