くらし 村上さん「溶接甲子園」の頂点に

種市高(尾﨑芳彦(よしひこ)校長・生徒70人)の村上慧(けい)さん(3年)が、8月1、2の両日に行われた「全国選抜高校生溶接技術競技会in新居浜(第9回溶接甲子園)」の被覆アーク部門において、最優秀賞に輝きました。
同部門には地方予選を勝ち進んだ20人がエントリー。縦15センチ、横12.5センチ、厚さ9ミリの鉄板2枚を繋ぎ合わせ、溶接部分の外観(波目の均一さ)やX線検査(内部欠陥の有無)について審査を受け、村上さんは両項目ともに高い評価を受けました。
8月25日、種市庁舎を訪れ、岡本正善町長に受賞を報告。村上さんは「緊張の中でも、自分がどんな溶接ができるか楽しむように挑戦できた。最優秀賞に自分の名前が呼ばれて、喜びよりも驚きの方が大きかった」と振り返りました。指導する麥澤孝一(こういち)実習教諭は「失敗しても諦めずに試行錯誤できるのが彼の良いところ。失敗の中から原因を理解して改善に取り組めるようになってきている」と村上さんの姿勢をたたえました。
村上さんは、11月に徳島県で開催される「高校生ものづくりコンテスト全国大会」の溶接部門への出場権を獲得しており、「楽しむことを忘れずに、もっと腕を磨いて大会に臨みたい」と表情を引き締め、2冠達成に向けて練習を積み重ねています。