子育て 11月は「児童虐待防止推進月間」です

令和7年度「オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン」標語
知らせよう あなたが あの子の声になる

◆児童虐待相談対応件数は過去最高に
令和5年度に全国の児童相談所で対応した児童虐待相談対応件数は前年度より約1万件増加し、過去最多となりました(図参照)。
心理的虐待が半数以上を占め、面前DV(子どもの前で夫婦げんかを見聞きさせるなど)は心理的虐待に含まれます。
相談経路は、警察などが半数以上と最も多く、次いで近隣・知人、家族・親戚、学校となっています。

◆怒鳴り声がする、たたかれている、泣き声がする
「虐待かも」と思ったら 189(いちはやく)児童相談所虐待対応ダイヤル
虐待通告は『かも』でも大丈夫です。1本の電話で救われる子どもがいます。気になったらまずお電話を。
・秘密厳守
・匿名可能
・通話料無料

◆子育てをしていて、しつけなのか体罰なのか迷うことがありませんか?
しつけ?体罰?これってどっち??

▽しつけとは
子どもの人格や才能などを伸ばし、自律した生活を送れるよう、子どもをサポートして社会性を育む行為。
例:あいさつやマナー、生活習慣などを子どもが分かるように教えるなど

▽体罰とは
子どもの体に何らかの苦痛を引き起こしたり、不快感を意図的にもたらしたりする行為。
例:たたく、怒鳴る、ご飯を食べさせない、長時間立たせる、外に閉め出すなど

◆怒鳴らない、たたかない、非暴力コミュニケーションへの切り替えスイッチ 機中八策(きちゅうはっさく)
「機中八策(R)」とは、子どもとの対話をスムーズに進めるポイントの頭文字を、合言葉で覚えるために元児童相談所長の渡邉 直(わたなべただし)氏が考案したものです。
子どもが「してほしいこと」を「してくれない」とき、「してほしくないこと」を「した」とき、どのような行動(言動)のカードを切りますか?
とっさに「ブルーカード」を切ってしまうのは、ストレスから身を守るための本能的な反応です。
一方で、「オレンジカード」を切られた子どもは「これでいいんだ」という自信・自己肯定感・効力感がだんだん育っていき、自分で自分のことができる(考えることができる)人に育ちます。

▽オレンジカード
ほっこり、あたたかい、伝わりやすい
「ほ」褒める・認める
「ま」待つ
「れ」練習する
「か」代わりにする行動を示す
「が」環境づくり
「や」約束する
「き」気持ちに理解を示す
「を」落ち着く

▽ブルーカード
ちょっと青ざめる、伝わりにくい
「ひ」否定
「ど」怒鳴る・たたく
「い」嫌味を言う
「お」脅す
「と」問う・聞く・考えさせる
「ぎ」疑問形
「ば」罰を与える
「なし」なじる(人格否定する)

Q.子どもが宿題をせずにテレビを見ていたら、どんな声掛けをしますか?
A.オレンジカードに対応した子どもへの声の掛け方
(落ち着く)深呼吸(気持ちの切り替え)
(待つ)「テレビ消してくれる?」と子どもも話せる状態を待ち
(環境づくり)穏やかに静かに近づき
(気持ちに理解を示す)「テレビ見たいよね」
(代わりにする行動を示す)「でも、まずは宿題してほしいな」
(約束する)「わかった?」(わかった)
(練習する)「じゃ明日から学校から帰ってきたらまず何する?」
(褒める)「えらい、ありがとう。宿題終わったらテレビ見ていいよ」

「オレンジカード」は意識しないと切れません。日常生活で意識して練習してみましょう。

◆相談窓口
子育てや親子関係に悩んだらご連絡ください。不安やイライラに、一緒に向き合います。(秘密厳守)

▽親子のためのLINE相談
子育てや親子関係に悩んだときに、子ども(18歳未満)とその保護者などの相談窓口。
≪匿名可能≫

▽24時間子供SOSダイヤル
0120-0-78310(なやみ言おう)
いじめ問題やその他の子どものSOS全般に悩む子どもや保護者などの相談窓口。
≪通話料無料≫

▽児童相談所相談専用ダイヤル
0120-189-783(いちはやく-おなやみを)
育児、里親、ヤングケアラーなど子どもの福祉に関するさまざまな相談窓口。
≪通話料無料≫

▽角田市子育て支援課(こども家庭センター)
63-0139
受付時間:平日8:30~17:15
子育てや家庭内の身近な相談窓口。(電話・来所・訪問相談)
≪通話料有料≫

問い合わせ:子育て支援課 児童相談係
(【電話】63-0139)