- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県栗原市
- 広報紙名 : 広報くりはら 令和7年8月号
■伊豆沼・内沼に関心を持ち、関わり続けること それが、水辺のまちの共生スタイル
◇保全の問題
長年、伊豆沼・内沼では、保全に多くの努力と人々の協力が重ねられる一方で、その保全と逆行することも人の手により起きています。
一般社団法人くりはらツーリズムネットワークが毎月第1日曜日に開催する「日曜日のゴミ拾い」では、年間を通じボランティアによる伊豆沼・内沼周辺のごみ拾いが続けられています。そこでは、茂みに隠すように捨てられた空の弁当容器や缶や瓶、タバコの吸い殻など、多くのごみが回収されています。
また、公益財団法人宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団が毎年3月に開催する伊豆沼・内沼クリーンキャンペーンでは、毎回、約千人が参加し、廃タイヤや廃家電までもが回収されています。
◇伊豆沼・内沼があるのは当たり前じゃない
秋から冬の間、上空を編隊を組んで飛ぶマガンやハクチョウたち。この光景は、市内に住む私たちとって、見慣れた光景です。しかし、それは、今回の取材から、決して当たり前ではないことが分かりました。
約半世紀前、伊豆沼・内沼のラムサール条約登録に向け議論を重ね、歩みを進めた人、ブラックバスにより一度崩れた生態系を必死に回復させた人、沼周辺のごみ拾いをする人など、多くの人の思いと協力の上に、今の伊豆沼・内沼があります。
また、財団の嶋田研究室長は言います。「沼の自然は、人が良い方向に手を入れることで保たれる」と。これは、これからも沼の保全に、多くの人の協力が欠かせないことを示しています。
◇沼の未来は私たちと共にある
ラムサール条約登録から来月で40年。人と沼と渡り鳥の関係は、ワイズユースの関係にあり、水辺のまちに住む私たちだからこそ、できる共生のスタイルです。そして、その関係を維持すること、伊豆沼・内沼に関心を持ち、保全や体験活動を通じて関わり続けること、それが、地域の、そして、世界の宝である伊豆沼・内沼を未来へつなぎます。
水辺のまちの共生スタイル。伊豆沼・内沼の未来は私たちと共にあります。
■伊豆沼・内沼の自然体験・保全イベント開催
伊豆沼・内沼の自然環境を「知る」、「守る」さまざまなイベントが開催されています。水辺のまちの共生スタイルを実践してみませんか。
◇伊豆沼・内沼自然体験講座
ラムサール条約登録40周年を記念した自然体験講座を開催中です。
▽第5回伊豆沼研究室
日時:9月20日(土) 午前9時30分
場所:宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター(若柳字上畑岡敷味17-2)
定員:20人(小学4年生以上)
※先着順
費用:1人 1,500円
※この他にも講座があります。申し込み方法など詳しくは、ウェブサイトを確認してください。
◇スワンプロジェクト
伊豆沼・内沼に飛来するハクチョウの飛来ルートやハクチョウに取り付けたGPSカメラが撮影したハクチョウ目線の光景などを確認できます。
◇共通事項
問合せ:宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター
【電話】33-2216
◇日曜日のゴミ拾い
日時:毎月第1日曜日 午前9時~午前10時30分
※11月、令和8年1月は第2日曜日
集合場所:栗原市伊豆沼・内沼サンクチュアリセンターつきだて館(昆虫館)(築館字横須賀養田20-1)
申し込み:不要
◇伊豆沼・内沼エコツアー「マガン観察」
開催期間:10月中旬~12月上旬
※要予約
内容:
(1)飛び立ち
(2)ねぐら入り
参加費:1人 4,500円
※2人~5人まで(6人以上は要相談)
◇伊豆沼・内沼周辺サイクリング・ハイキング
開催期間:通年
※要予約
内容・費用:要相談
※この他にもイベントがあります。詳しくは、ウェブサイトを確認してください。
◇共通事項
問合せ:一般社団法人くりはらツーリズムネットワーク
【電話】090-4889-5310