その他 市長コラム 天地人 「防災の日」考察

9月1日は防災の日です。災害列島に暮らしていることを自覚し、身の回りの備えを再確認することが大切です。
特に近年、身近な脅威となっているのが水災害です。
本市では、平成27年9月関東・東北豪雨、令和元年東日本台風、令和4年7月豪雨と7年間に3度も記録的な豪雨が発生し、甚大な被害がもたらされています。そのため、住民の水害に対する不安や危機感は大変高まっています。
本市では、抜本的な対策を講じるために、東北地域づくり協会などと連携し、2年半をかけて、「大崎市水害に強いまちづくり共同研究に係る報告書」をまとめ、防災・減災の実践に向けて、流域治水を推進してきました。令和5年7月に「吉田川・高城川(たかぎがわ)流域」が東北初の特定都市河川に指定され、令和7年3月には「多田川流域」も本市2例目の特定都市河川に指定されました。
河川管理者、下水道管理者、流域自治体、防災組織、土地改良団体、まちづくり団体など、流域のあらゆる関係者と協働の下に「流域水害対策計画」を策定し、実践に取り組み始めたところです。
また、防災教育の一環として、熊本県球磨川(くまがわ)を舞台に、水災害からの復旧・復興を描いた映画「囁(ささや)きの河」の上映や、流域治水に関するシンポジウムなどを開催しています。
防災の鉄則は「自分の命は自分で守る」、「今できることは今やる」という心構えとその実践でありましょう。

大崎市長 伊藤康志