健康 食育アラカルト

■「みそ汁」のココがミソ!
[文]汐見小学校 栄養教諭

11月24日は「いい(11)日本食(24)」で「和食の日」です。代表的な和食料理といえば「みそ汁」ですね。みそ汁を食べて健康づくりに役立ててみませんか?

(1)みそ汁の健康効果
~手軽に栄養補給ができる!~
みそ汁は手軽にたんぱく質や水分、塩分を補給できます。また、野菜やきのこ、豆腐、魚、肉、海藻など様々な食材を入れることができるので、季節の食材からいろいろな栄養素を簡単に摂ることができます。

~生活習慣病を予防できる!~
みそに含まれる大豆サポニンには、肥満改善・動脈硬化の予防が期待できます。レシチンには、血中の善玉コレステロールを増やし、心疾患のリスクを減らす効果が期待できます。また発酵食品であるみそに含まれる微生物は腸内環境を整えるため、大腸がんなどのがん予防も期待できます。

(2)みそ汁は作り方次第で減塩になる
「みそ汁を食べると塩分の摂り過ぎになる」と思っていませんか?だしを上手に使うことで塩分を20~30%減らすことができると言われています。また、カリウムを多く含む野菜やイモ類を使用した具だくさんみそ汁にすることで、とりすぎた塩分を外に排泄する効果が期待でき、かつ塩分控えめのみそ汁になります。

(3)まさに「だし」がミソ!
だしは組み合わせることで、さらにおいしくなります。これを「うま味の相乗効果」といいます。
今は便利なだしパックもありますので、「食塩」「調味料」等の添加物の割合が少ない商品を選び、活用していきましょう。

◎だしの「うま味」の相乗効果!
グルタミン酸…昆布
イノシン酸…かつお節・煮干し
グアニル酸…干ししいたけ

※広報しちがはま2009年8月号と2010年1月号の「食育アラカルト」で、モロヘイヤと曲がりねぎに含まれる成分を誤ってムチンと表記していましたが、ムチンは植物には存在せず、動物から分泌される粘着物一般を示すものでした。訂正しておわびいたします。

◎子育てポータルサイトに時間短縮レシピやアレンジレシピを掲載しています。忙しい毎日の食事づくりに、ぜひお役立てください。

問合せ:健康福祉課健康増進係
【電話】357-7449