くらし 十符人(とふと)

「十符人(とふと)」では、毎月、利府の魅力づくりや魅力発信に貢献している方を取り上げていきます。

■宮城学院女子大学 学芸学部音楽科(ピアノ)4年
松本(まつもと)ありささん
2003年生まれ、利府町(しらかし台)在住。3歳でピアノに親しみ、小学4年生の時から瀬戸淳子ピアノ教室に通う。利府高等学校卒業後、宮城学院女子大学学芸学部音楽科に入学し、土田定克氏に師事。2023年に大阪国際音楽コンクール入賞ほか、仙台フィルハーモニー管弦楽団との共演など、さまざまな場で活躍。2025年3月、令和6年度利府町文化芸術・スポーツ表彰受賞。

◇〝溢れる想い〞を鍵盤にのせて 音楽の素晴らしさを多くの方に。
宮城学院女子大学の『ハンセン記念ホール』で、心を揺さぶるようなピアノ演奏を披露する松本ありささん。3歳のころからピアノに親しみ、本格的にレッスンを始めたのは小学校4年生の時。「瀬戸淳子先生のピアノ教室で、自分の気持ちを音楽で表現する楽しさに目覚めました」と、ありささん。大学では世界的ラフマニノフ演奏家である土田定克氏(※1)に師事。2023年、2年生の時に『第24回大阪国際音楽コンクール』で第3位(※2)に輝き、『第14回ヨーロッパ国際ピアノコンクールin Japan・特別コース特級部門全国大会』でディプロマ賞(※3)、『第23回ショパン学生ピアノコンクールin TOHOKU・大学生の部本選』で奨励賞を受賞。学内のソロ・アンサンブル発表会や音楽科コンサートの出演はもちろん、『第9回仙台国際コンクール関連事業・街かどコンサート〝はばたけコンチェルト〞』では、仙台フィルハーモニー管弦楽団の弦楽五重奏と共演されています。プロを目指して猛特訓中というありささん。「大学に入ってから、自分の演奏が聴く方の心に届いているという実感が持てるようになりました。これからもロシア音楽を学びながらレベルアップしていきたいです。利府町でも『リフノス』でのコンサートなどをとおして、皆さんにクラシック、そして音楽の魅力をお伝えできたらうれしいですね」とお話いただきました。

(※1)第3回ラフマニノフ国際ピアノコンクールで外国人初の第1位に輝いた国際的ピアニスト。『溢奏(いっそう)ラフマニノフに聴く演奏の極意』他、著書多数。宮城学院女子大学音楽科(ピアノ)非常勤講師、尚絅学院大学教授。
(※2)同コンクール・2台ピアノ部門ファイナル第3位(1位なし)
(※3)各種音楽コンクールにおいて授与される特別賞。