- 発行日 :
- 自治体名 : 秋田県横手市
- 広報紙名 : 市報よこて 令和7年3月号
「私は大丈夫よ」
「え!?本当に大丈夫!?」
最近は毎日のように特殊詐欺被害の報道を目にします。今回は特殊詐欺被害に遭わないために、日頃注意すべきことや詐欺の手口とその対策について考えましょう!
■特殊詐欺ってどんなもの?
特殊詐欺とは、狙われている我々と対面でやりとりをせず、電話やメールを使って行う詐欺のことです。家族になりすましてお金をだまし取る『オレオレ詐欺』や、自治体職員などを名乗り暗証番号を聞き出してキャッシュカードをだまし取る『預貯金詐欺』、融資が受けられると信じ込ませ「保証金が必要」と言って金銭をだまし取る『融資保証金詐欺』など、特殊詐欺は10種類に分類されます。
令和6年の全国での被害件数は約2万件。被害額は約722億円に上り、過去最悪となりました。SNS型投資・ロマンス詐欺の被害額を合わせると、1日あたりの被害額は3億円を超えています。また、被害者の8割ほどが65歳以上の高齢者です。
減少する気配が見えない特殊詐欺ですが、皆さん、「自分は大丈夫」と楽観的に考えていないでしょうか。
仮に「孫が緊急事態!?今すぐに助けたい!」という感情になったとしましょう。その焦りの感情は、詐欺師の思うツボです。客観的な情報の整理ができなくなってしまう、そういった人間の特性を詐欺師はうまく利用します。
また、裁判所、警察官などの権威的な存在の名前を出されると、私たちは一気に冷静さを欠いてしまうかもしれません。「この人が言うことなら…」と思い込み、その通りに行動してしまうかもしれません。
詐欺師は常に新しい手口を考え、私たちの油断を巧みに突いてきます。
■身近に迫る特殊詐欺
令和6年の秋田県内の被害件数は約200件、被害総額は約9億円に上りました。その中の約半数が、『架空料金請求詐欺』で、意外にも20代の被害が全世代の中で最も多かったようです。
また、横手警察署管内でも高齢者の被害にとどまらず、20代、40代、50代の被害も目立ち、最も高い被害総額は『SNS型投資詐欺』での約1300万円でした。
最近は「楽にお金が稼げる」と、不正に金融機関の口座を開設させたり、他人への譲渡目的などで不正に携帯電話を契約させるなどの詐欺が目立ちます。これらは全て特殊詐欺などに悪用されている可能性が高いです。口座の譲り渡しは犯罪と認識し、要求された場合は警察に通報しましょう。
「携帯番号が変わったんだよ!」
「2人の将来のために投資を始めない?」
■横手市の被害状況は?
▽令和6年 特殊詐欺などの手口別認知件数20件の内訳
▽令和6年 特殊詐欺などの被害総額
約5,100万円
▽令和6年 特殊詐欺などの認知件数20件の性別・年代別 内訳
●被害に遭った人の声
「簡単にお金が稼げる副業サイトに登録したら『〇億円当選』と表示されました。当選金を受け取るためにサイトに登録をしました。費用として電子マネーの購入を指示され、コンビニで購入。しかし、その後何度も電子マネーの購入を指示されておかしいなと思い、警察へ相談したら、詐欺だったことを知りました。」
「SNS上で投資家〇〇さんが写った広告が気になり、内容を見たら、投資家〇〇さんのアカウントが友達追加され、その後アシスタントを名乗る者とやりとりを始めました。口座開設、各種手数料などの名目で指定された口座にお金を振り込みましたが、家族に相談したら、「詐欺かも?」と言われ、ようやく警察へ相談しました。」
●最後のとりで! 6度の詐欺を防いだコンビニ店長
ローソン横手二葉町店 店長 東海林和美(しょうじかずみ)さん
今まで6回、特殊詐欺の被害を防ぐことができました。高齢の方が高額なギフトカードを購入しようとしている場合は、慎重にお声がけをするように心がけています。「何に使うのか?」と伺うと、「実は…」と、購入までの経緯を話してくれる方がほとんどです。その方の様子もそれぞれですが、焦っている、動揺していることが多いです。そのため、私たちスタッフがお客様とゆっくり丁寧に会話をすることで、お客様自身の冷静さを取り戻せる時間になれば、と思っています。
「もしかしたら詐欺に遭っているかも…」と思っても、そのことを家族や警察へ相談しづらいと感じる方は、ぜひ私たちスタッフに気軽に話してみてほしいです。一緒に考えましょう!