くらし 令和7年度 市長施政方針


2月18日、横手市議会3月定例会の冒頭で、髙橋大市長が施政方針を表明しました。市民の皆さんに理解を深めていただくため、要約して紹介します。
※市報掲載用に一部表現を変更しています。

令和7年度は市の最上位計画である第2次横手市総合計画の最終年度となります。これまで、希望と魅力あふれる豊かな横手市を実現するため、強い使命感を持って市の発展に邁まい進しんしてきました。
横手のにぎわい創出では、横手駅東口再開発事業を推進する中で、昨年9月に横手市生涯学習館Ao‐n(あおーな)aがオープンし、多くの方にご来館いただいており、新たな人の流れが生まれているものと感じています。また、防災拠点機能を持つ新横手体育館の工事を進めており、令和8年度のオープン以降は、さらなる人の流れが生まれるものと期待しています。
産業振興では、日本一の複合産地を目指し、よこて農業創生大学事業などに取り組んでおり、特に担い手の確保・育成においては、園芸振興拠点センターでの農業研修を通して、多くの新規就農者を輩出しました。また、魅力ある雇用の場の創出として、多くの誘致企業を認定したほか、新たな企業の誘致を見据え、現在、柳田工業団地の拡張造成工事を進めています。
子育て支援では、少子化や人口減少に歯止めをかけるべく、子育て世代のライフステージに合わせた切れ目のない支援を実施してきました。そのほか、デジタル技術を活用した母子健康手帳アプリは、子どもを持つ親世代から好評を得ています。
今冬は、1月中旬以降のまとまった降雪により、1月18日時点で積雪量は平年の約1・4倍となり、雪下ろしや除雪作業での痛ましい事故が発生しました。お亡くなりになられた方、負傷された皆様や家屋などに被害を受けられた皆様に対して、心よりお見舞いを申し上げます。市では、雪への対応に万全を期すべく、除排雪経費の増加を受け、1月17日に総務省に対し市単独で特別交付税の要望活動を行い、4億8500万円の特別交付税が繰り上げ交付されました。今後も近年のような集中的で極端な大雪に見舞われる可能性を考慮し、適切な除排雪による道路交通の安全確保に努めます。
さらに、地域防災力の強化として国の交付金を活用して新たに段ボールベッドなどを購入し、各地域の避難所へ配置を進めるほか、災害時における避難者への食事の提供体制を整えるため、キッチンカーを導入する事業者への支援も実施します。
横手の魅力向上の一環として、横手の雪まつりin大阪城公園を皮切りに、各地で出前かまくらなどを開催しました。特に関西圏では、雪を活用したイベントの集客力は大きく、4月から開幕する大阪・関西万博に東北で唯一展示を予定している当市にとっては、新たな人の流れが生まれ、国が描く万博を通じた地方創生の実現につながるものと捉えています。
令和7年度は市制施行20周年の節目の年です。万博によって生まれる新たな人の流れと、市制施行20周年記念事業の相乗効果によって、市内外に当市の魅力を幅広く発信できるものと期待しています。

令和7年度市長施政方針の全文は、横手市ホームページでもご覧いただけます。
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■重点施策1 市制施行20周年
平成17年の市町村合併による新横手市誕生から、本年10月1日で市制施行20周年を迎えます。記念式典やイベントなどを通じ、これまでの歩みを振り返り、この節目を祝うとともに、今後の市政発展に向けて新たな飛躍を誓い、より一層の一体感の醸成を図っていきます。
市制施行20周年を記念し、市民の横手愛が深まり、未来に希望を感じることができるよう、市民一体となったイベントを実施するほか、各地域では、長く地域で愛されてきた祭りやイベントをさらに支援し、地域の輝きが連なり、誇りを持てる横手を創出していきます。市民一人一人が主役となり、未来を向いて輝くことのできる年にしたいと考えています。

■重点施策2 観光振興
『横手の顔作り』、『外貨獲得』、『地域活性化』の3つの目的達成を目指し、関係団体や地元企業とともに観光振興のさまざまな取り組みを進めていきます。
この4月にはいよいよ大阪・関西万博が開幕します。会期中には、万博会場のEXPOメッセで開催されるLOCAL_JAPAN(ローカルジャパン)展において、7月28日から31日までの4日間、横手の『かまくら』と兵庫県姫路市の『播磨の酒』がタッグを組み、『KAMAKURA(かまくら)_and_SAKE(さけ)~水が織りなす日本の美~』をテーマに出展準備を進めています。世界中の方々に向け情報を発信する千載一遇(せんざいいちぐう)のチャンスですので、認知度向上を図りながら、関西圏および海外からの誘客に取り組んでいきます。
また、新たな取り組みとして、国の登録有形文化財『旧片野家住宅』を活用し、従来の雪まつり期間以外にもかまくらの特別体験ができる一般開放を実施しました。この取り組みが各方面から注目されたことから、引き続き関係団体や企業などと連携しながら、課題とする冬季の誘客増に今後も力を入れていきます。

■重点施策3 横手駅周辺整備
横手駅東口第二地区市街地再開発事業では、4月から立体駐車場や賃貸住宅・分譲住宅の新築工事に順次着手する予定と伺っています。また、市街地再開発事業と併せて進めている都市再生整備事業では、引き続き再開発事業区域周辺の歩道整備と交差点改良を進めていきます。