- 発行日 :
- 自治体名 : 秋田県横手市
- 広報紙名 : 市報よこて 令和7年7月号
■藤原利三郎翁頌徳碑(りさぶろうおうしょうとくひ)(増田地域)
昭和29年(1954年)
上の写真は、昭和29年5月9日に藤原利三郎翁を顕彰(けんしょう)する祭典で撮影されました。利三郎は真人山の麓(ふもと)の開墾(かいこん)に着手し、秋田県南地域にリンゴ栽培を普及させた人物です。
明治27年頃、遠藤徳治(とくじ)という大工が真人山の麓にリンゴを植え付け、あまり手入れをしなくても見事に結実(けつじつ)させ、周囲を驚かせました。利三郎は何度も見学に訪れ、この一帯がリンゴ栽培に適していることを知りました。その後、付近の農家から次男、三男を募集し、開墾と植栽を進め、一帯のリンゴ園を『應鷹園(おうようえん)』と名付けました。
この頌徳碑は利三郎の功績を称え、20人の應鷹園有志により昭和3年に建てられました。毎年、命日の5月9日に祭典が開かれています。