くらし 鹿角市議会 2月定例会 行政報告(1)

1月30日の令和7年第2回鹿角市議会定例会で行われた市長の行政報告の概要をお知らせします。

■主な内容
・第7次総合計画後期基本計画の策定に向けた取り組み
・鹿角市総合防災訓練で大規模地震を想定した訓練
・令和7・8年度に全国規模のスキー大会が開催決定

■第7次総合計画後期基本計画の策定
現在、基本構想の改定に向け、現状を踏まえた課題整理や新しい時代を見据えた本市のあるべき姿について、幅広い世代から意見を伺っています。当初の想定よりも人口減少が進んでいる現状を踏まえ、女性や若者の定着や回帰を目指していく必要があることから、若者の意見を把握するため、昨年11月に高校生から39歳までの市民900人に「若者アンケート」を実施しました。また、1月7日には、市内の中学校と高校の代表15人による「かづの未来の若者会議」を開催し、次代を担う若い世代ならではの提案をいただきました。今後は、かづの未来会議をはじめ、さまざまな形で市民の意見や意向を把握し、議論を重ねながら策定作業を進めていきます。

■防災対策
12月21日に、市役所周辺を会場に、鹿角市総合防災訓練を実施しました。大規模地震が発生した想定で、初期対応の災害対策本部設置訓練のほか、自治会や自主防災組織などによる初期消火訓練と救命救護訓練などを行っています。また、同日に、交流センターで、秋田県と本市、日本赤十字社秋田県支部の合同災害救護訓練を開催し、災害時における保健医療福祉関係機関の情報連携の実働訓練を行ったほか、避難所における衛生確保や感染症拡大防止のための対応などを確認しました。今後も、さらなる地域防災力の向上と関係機関相互の連携を図りながら、大規模災害発生時の初動対応や、避難所運営などにおける必要な対策などを講じていきます。

■関係人口の交流
1月18日に、東京都内で、「鹿角家」と「鹿角家U(アンダー)25」の会員の交流イベント「kazuno fes(かづのフェス)」を開催し、きりたんぽの手作り体験や市民がセレクトした本市特産品の販売、かづの牛の皮を使ったクラフト体験、鹿角高校家庭クラブが作成した茜染め作品の展示のほか、本市出身者で構成されるバンド「かづのブラス」の演奏などが行われ、約150人が参加しました。開催にあたっては、鹿角家U25の会員自らが発案した企画を具体化するため、これまで月1回の企画会議が開催されており、会議を通じて会員同士のつながりが深められました。

■物価高騰対応重点支援給付金給付事業
エネルギー・食料品などの物価高騰による家計への影響が大きい低所得者世帯の負担を軽減するため、令和6年度住民税非課税世帯に1世帯につき3万円、18歳以下の子どもがいる世帯には、こども加算として1人につき2万円を加算するほか、福祉灯油分として6千円を追加給付しました。給付申請は、福祉灯油分を除き、7月31日まで受け付けています。

■令和6年産の主食用米の作付け状況
本市の「生産の目安」である1972ヘクタールに対し、作付け面積は2080ヘクタールで、生産の目安を超えた状況となり、本市の収穫量は1万200トンと公表されています。
令和7年産米の「生産の目安」については、全国的な災害などが続いたことによる在庫量の減少のほか、秋田県産米の在庫状況やシェア率などを勘案した鹿角地域農業再生協議会では、県の方針を踏まえ、令和6年産の「生産の目安」から209ヘクタール増の2181ヘクタールと定め、方針作成者であるJAなどの集荷団体に提示しました。令和7年産米の増加は、米の適正在庫量を確保するための一時的な増加と捉えていますので、引き続き飼料用米や高収益作物への作付け転換などを促しながら、需要に見合った生産を推進していきます。