- 発行日 :
- 自治体名 : 秋田県井川町
- 広報紙名 : 広報いかわ 2025年7月号
井川町議会6月定例会が6月10~13日までの日程で開かれました。今定例会で行われた行政報告の要旨および可決された主な案件についてお知らせします。
◆井川町発足周年記念式典の開催について
上井河村と下井河村が昭和30年に合併してから、町制施行を経て今年で70年になることから、6月4日に町民体育館において記念式典を開催いたしました。当日は来賓、町民をあわせ約200人の方が参加し、永年にわたり町勢発展にご貢献をいただいた7名(特別功労者2名、功労章2名、産業功労賞3名)に対する表彰を執り行なったほか、昭和30年代からの懐かしい写真をスライドショーとしてご覧いただきました。今後も引き続き町民参画による協働のまちづくりを進めてまいります。
◆ごみ広域処理化について
令和7年3月27日、秋田市、潟上市及び八郎湖周辺清掃事務組合を構成する5市町村との間で、将来のごみ処理の広域化に向けた基本協定書を締結いたしました。協定の締結により令和17年度に秋田市で稼働開始を目指す新施設において、「焼却ごみの広域的な処理を開始すること。効率的なごみの収集運搬のため中継施設を設置すること。資源循環を進めるためプラスチックごみの分別収集を行うこと。生活系可燃ごみの有料化をすべての自治体で開始すること。」など基本的な事項の合意が調いました。将来世代に引き継ぐことができる持続可能なごみ処理体制の構築に向け、今後より具体的な協議を進めてまいります。
◆消防広域化について
男鹿地区消防一部事務組合消防本部と湖東地区行政一部事務組合消防本部の統合に向けた取組状況については、5月9日に第3回男鹿・湖東地区消防広域化協議会を開催し、消防広域化の協議事項43項目のうち、専門部会及び幹事会で協議を進めてきた21項目について、素案を決定いたしました。今後も広域化に向けた協議を進めていくとともに、広域化後の消防の円滑な運営を確保するための「広域消防運営計画」及び新組合設立に向けた「組合規約案」を作成することとしております。引き続き、住民の安全・安心を最優先に考え、関係機関と連携しながら、広域消防体制の構築や強化に向けた検討を進めてまいります。
◆農業・農政について
はじめに水稲の状況についてであります。今年の播種作業は4月1日頃から始まり、最盛期は4月13日頃となりました。4月の平均気温は平年比111%と比較的高く推移しましたが、日照時間が平年比51%と少なく、出芽に期間を要しております。苗の生育については、日照不足により平年に比べ3日ほど遅れたものの、出芽不良や苗立枯病(なえたちがれびょう)などの育苗障害は少なく比較的順調に推移しました。田植え作業は、降雨による耕起の遅れもあり平年より2日遅い5月6日頃から始まり、最盛期は5月15日頃、終期は5月29日頃となっております。向こう1か月の予報では、気温はやや高めで日照時間は平年並みの予想となっていることから、活着から初期生育は順調に推移するものと見込んでおります。
次に、今年度の各種作物への助成についてであります。経営所得安定対策の各種交付金については昨年度と同額の単価を予定しており、大豆は団地形成を実施した場合に10a当たり8万7千円、さらに生産性向上に関する取組みをした場合は8千円を加算します。枝豆、カボチャ、キャベツ、ナス、ネギについては、10a当たり3万2千円となっております。現在、各農業者から申請を受け付けており、取りまとめた後、6月末までに東北農政局へ申請書を提出します。また、町単独事業で実施している出荷奨励金についても指定する7作物についてそれぞれ昨年度と同額の単価を予定しており、出荷数量を確認後、年度内に交付する見込みとなっております。
◆株式会社イカワプラスの設立について
町が発起人となり全額出資を行う新会社については、会社立ち上げに係る登記が完了し正式に株式会社として設立となりましたことをご報告いたします。設立日は4月3日、会社の名称は井川町の未来に向けて新たなプラスを生み出すという想いを込めて「株式会社イカワプラス」といたしました。今後民間会社としてふるさと納税関係業務を中心に農産物の加工品の製造や建設予定の宿泊施設の管理運営などの業務を行っていく予定となっております。なお、今年度のふるさと納税については、すでに昨年度の全体額38,670千円を上回る約50,000千円の寄附をいただいており、想定以上の推移となっておりますが、引き続き町としても寄附額増加に向けた取り組みを進めてまいります。
◆日本国花苑さくらまつりについて
4月19日から5月6日まで18日間の日程で行われた日本国花苑さくらまつりは、期間を通して低温や強風など不安定な天候が続き、5月4日に予定されていた歌と踊りの集いは中止、花火ショーは翌日へ順延しての開催となりましたが、その他のイベントについては予定どおり実施しております。恒例となったいかわさんといっしょフェス、井川町発足70周年記念として初めて実施した餅まき、3,000発を打ち上げた花火ショーなど、来場者が思い思いに楽しみ、寒さを感じさせないほどの賑わいを見せていました。祭りの開催にあたり協賛いただいた企業をはじめ、イベントを盛り上げてくださった関係者や地域の多くの皆様のご協力にあらためて感謝申し上げます。なお、さくらまつり期間中の来園者は天候の影響などにより約45,000人(対前年18,000人減)となっております。
◆令和6年度町税等の収納状況について
令和6年度の町税等について、令和7年5月末日現在における収納状況をご報告いたします。個人町民税の収納率は現年度分99.73%、滞納繰越分を含めますと97.95%であります。固定資産税は、現年度分99.33%、滞納繰越分を含めますと97.19%、軽自動車税種別割は、現年度分99.38%、滞納繰越分を含めますと98.03%となっております。また、法人町民税やたばこ税などを含めた町税全体では、現年度分99.52%、滞納繰越分を含めますと97.75%となっております。国民健康保険税については、現年度分96.65%、滞納繰越分を含めますと84.02%となっております。収納率は前年度末対比で町税全体及び国民健康保険税ともに微増となっておりますが、滞納となっている方については、今後も納税者の実態に沿った納付計画を立て、計画的な徴収を行い、収納率の向上に努めてまいります。