くらし 3月定例会議 施政方針・行政報告 (1)

■物価高騰緊急支援給付金事業2月末で申請期間終了9割を越える実績
3月4日から3月19日までの日程で、令和7年村議会3月定例会議が開催されました。

◆施政方針
○新年度予算
令和7年度の一般会計予算は前年度に対し、1億200万円、2・5%増の41億6700万円となり、全国的に推し進められています基幹系業務システムの標準化に対応するための経費や人件費の上昇・物価高騰による財政需要の増加により過去最大の予算規模となっています。
歳入の地方交付税は23億8000万円を計上しています。うち普通交付税は物価・人件費の高騰への対応や臨時財政対策債の減少等を見込み18億2000万円、特別交付税は地域おこし協力隊事業など、算定経費の増加により700万円増の5億6000万円を計上しています。
一方、歳出については、引き続き財政健全化に取り組むとともに、令和7年度は第5次東成瀬村総合計画の最終年度でもあることから、計画目標の達成に向けて事業を推進するとともに、新たな計画の策定に向けた課題解決手法の検討の実施についても盛り込んだ予算としています。

○総務課
庁内電算関係ですが、基幹系業務システムの標準化移行については、令和8年4月の運用開始に向けて取り組んでいきます。また、既存の業務用端末に係るオペレーティングシステムのサポートが本年10月に終了することを受け、その対応のために端末の大規模な更新を行う計画としています。
消防防災関係ですが、秋田県総合防災情報システムが全県一斉に更新されることから、それに要する村負担金を予算措置しています。また、消防団の活動に必要な小型動力消防ポンプの計画的な更新も行うこととしており、今年度は入道地区の1台を予定しています。

○企画課
新規事業として、村のPR強化を図るため、インスタグラムによるフォトコンテストを実施し、その中からより優れた作品を使用し東成瀬村PRポスターを作製する事業を計画しています。
地域おこし協力隊事業は、なるテックとの民間連携隊員を引き続き採用しつつ、雇用隊員も新規に3名追加することとしています。
ふるさと納税は、米やいぶりがっこ、スリランカカレーなどの加工品の返礼が好調であり、令和7年度は、寄附者へのPRの強化に努めるとともに、企業版ふるさと納税についてもマッチング支援の充実を図り、寄附の増加に努めていきます。
第5次東成瀬村総合計画の最終年度となりますが、新たに集落の維持・活性化に向けて集落支援員事業に着手します。地上デジタル放送再送信設備機器更新事業として、耐用年数を迎えた本設備の更新を実施し、今後も安定した地上デジタル放送視聴の確保を図っていきます。
移住・定住に向けた施策として、新たに岩井川地区に住宅整備の区画整備を実施することとしています。
基幹統計調査事業では、令和7年度は国勢調査実施年度となっており、この結果によって、普通交付税の算定基礎が決まる重要な調査となりますので、村民の皆様には御協力をお願いします。

○住民生活課
ごみの減量化対策ですが、生ごみ堆肥化推進事業に代わる新たな施策として、家庭用生ごみ処理機及びコンポスト容器の導入を推進することとし、購入者に対する助成事業を計画しています。
EM活性液の全戸配布事業については、令和6年度で廃止し、株式会社なるせ加工研究会に製造用機械を譲渡し、夢・なるせ直売所において製造販売を行う予定となっています。

○健康福祉課
個別避難計画作成事業として、災害発生時における高齢者や障害等の避難行動要支援者の安全を確保するため、支援者個々の状況に応じた個別避難計画を作成し、併せて地域防災力の向上を図っていきます。
小児予防デジタル化事業として、令和6年度から実施しております母子健康手帳アプリ「母子モ」に電子予診票機能を追加して、予診票の簡素化、接種スケジュールの自動管理、医療機関の接種間違い防止など、事務負担の軽減等を図っていきます。また、今回の事業は、湯沢市雄勝郡医師会及び湯沢市・羽後町と連携・協力して導入を進めることとなっており、広域的な体制整備が図られ、子育て支援の充実にもつながるものと考えています。

○産業振興課
物産振興、物価高騰に対する経済的支援、郷土愛の醸成や子育て支援として、大学進学等のため村外で暮らす学生等に対し、米などの村の特産品を送付するふるさと応援小包給付事業を継続していきます。
農地の整備について、地域計画策定のための話合いの場でも条件不利農地の改善が課題として挙げられており、村単独事業である水田簡易整備事業により、引き続き、進入路整備・畦畔除去・水路整備など、効率的な農作業ができるほ場の整備に対し支援していきます。
有害鳥獣被害防止対策については、村有害鳥獣被害防止対策協議会に対し、イノシシ用の罠購入費を補助するなど、人身や農作物等への被害防止を図ることとしています。また、電気柵の購入費用に対する補助制度やツキノワグマを誘因する柿の木や栗の木の伐採費用に対する補助制度を創設し、被害防止に努めていきます。
林道整備については、令和6年7月の大雨により被災した林道大日向線と砥沢線の復旧整備のため林道改良工事を実施していきます。また、継続事業である秋田県高性能生産団地路網整備事業の林道専用道谷地天江線の開設を進め、林業の持続的発展と効率的な森林施業に向け整備を進めていきます。
観光関連については、令和6年9月をもって栗駒山荘の大規模改修を終えており、令和7年度は、オープンから皆様により快適に御利用いただけるものと大いに期待しています。

○建設課
村道の整備等については、国の交付金等を活用し、老朽化している橋りょうの修繕等のほか、舗装補修工事などを順次実施し、安全・安心な道路環境を整備していきます。また、昨年の豪雨により被害を受けた河川、道路の復旧工事を実施していきます。冬期交通の確保については、除雪車両1台の整備を予定しています。また、既存の除雪車については整備を万全に行い、冬期交通の安全確保に努めていきます。