- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県新庄市
- 広報紙名 : 広報しんじょう 令和7年6月号
~新庄開府400年(2025年)に向け、新庄の貴重な文化財(たから)を巡るシリーズ~
第39回 隠明寺ダコの版木/県指定有形民俗文化財
隠明寺凧の起源は、明治の初め、旧新庄藩士隠明寺勇象(おんみょうじゆうぞう)が士族の内職として版木を彫り、これで刷った凧を販売したものといわれています。
版木には、主にサクラの木が用いられており、様々な絵柄が彫られ、「般若」や「文字・蔦(つた)」が代表的な絵柄です。
勇象の死後、版木が行方不明となり一時途絶えましたが、戦後版木が発見されたことをきっかけに隠明寺凧保存会が結成され、隠明寺凧が復元されました。
勇象が彫った版木のうち12点(30面)が県指定の有形民俗文化財として指定されています。
現在は保存会が中心となり、新庄凧フェスティバルの開催や子どもたちへの凧教室などを通じて隠明寺凧の伝承を行っています。
問合せ:歴史センター
【電話】22-2188