- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県新庄市
- 広報紙名 : 広報しんじょう 令和7年10月号
新庄開府400年(2025年)に向け、新庄の貴重な文たから化財を巡るシリーズ
第43回小磯國昭(こいそくにあき)著 葛山鴻爪(かつざんこうそう)の原稿/市指定文化財(歴史資料)
今回ご紹介する資料は、新庄市出身の第41代内閣総理大臣小磯國昭が戦後、戦犯として巣鴨拘置所に収監されていた時期に執筆した自伝「葛山鴻爪」の原稿です。
「葛山鴻爪」は総文数87万文字にも及びます。獄中には資料の持ち込みが禁止されていたため、自らの記憶のみを頼りに彼の幼少期から巣鴨拘置所時代に至るまでの経緯を書き記しました。
原稿は極東国際軍事裁判(東京裁判)の際に唯一被告人全員の無罪を主張した、インドのパール判事の無罪意見書の翻訳コピーの裏を使用し、明治から昭和にかけての日本の政治や軍部の動きなどを客観的かつ克明に記した貴重な資料として、市指定文化財に指定されました。
◎歴史センター
【電話】22-2188
