- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県金山町
- 広報紙名 : 広報かねやま No.755 2025年11月号
■ハイビームとロービームを正しく理解し、交通事故を防止しましょう
秋も深まり、日照時間が短くなる季節になりました。秋から冬にかけては日没が早まり、歩行者の服装も黒や茶色などの暗めの色が増えるため、ドライバーが歩行者を見落としやすくなります。そこで、ドライバーが歩行者を視認するために効果的な手段として、車のハイビームによる走行などがあげられます。次の事項を参考に、交通事故に遭わない・遭わせないために、正しい運転操作と知識を身につけ、安全運転を徹底しましょう。
○意外と知られていない正式名称と使用ルール
ヘッドライトには通常、ロービームとハイビームが備えられています。法令上の正式名称は、ロービームが「すれ違い用前照灯」、ハイビームが「走行用前照灯」です。一般的にロービームは前方約40m、ハイビームは約100m先を照らします。照射範囲がおよそ60m異なるため、ハイビームはロービームよりも遠くの歩行者や障害物を早く発見できます。使用にあたっては、対向車や前走車、歩行者・自転車がいる場合はロービームに切り替え、まぶしさ(幻惑(げんわく))を与えないことが重要です。つまり、他の交通に配慮しつつ、それ以外の状況では「走行用前照灯」の名のとおり、ハイビームの積極活用が推奨されます。
○正しいハイビームの使い方・注意点
・郊外道路や見通しのよい区間では、対向車・前走車がいないときにハイビームを使用。
・対向車や前走車、歩行者・自転車を認めたら、ロービームへ切り替え。
・霧・靄・大雪のときは光が乱反射して視界が悪化するため、無理なハイビーム使用は避ける。
・オートライト車でも、周囲環境に応じて手動で点灯・切替を行う心がけを。
・消し忘れのハイビームは、対向車の視界を奪い、危険やトラブルの原因になるため注意。
・ミラーやウインドウのくもり・汚れは光の散乱を招くため、こまめな清掃で視界を確保。
○歩行者・自転車の皆さまへ
・夕暮れ・夜間は、明るい色の服装や夜行反射材を着用。
・横断は横断歩道で。手を挙げる・アイコンタクトで意思表示を。
・自転車は前照灯と尾灯(または赤色反射器)を必ず点灯。無灯火は厳禁。
・イヤホン大音量やスマホ歩きは危険です。周囲の音や光に注意を。
○こんな場面は特に注意
・日没前後の時間帯
・見通しの悪いカーブや起伏の多い道路
・雨や雪で路面反射が強いとき
・学校の通学路や高齢者施設周辺
・交通量が少なく速度が上がりやすい郊外道路
合言葉は「ゆとり・確認・思いやり」。ゆとりある速度と車間距離を保ち、譲り合いの気持ちをもった運転を心かげましょう。皆さま一人ひとりの心がけが、地域の交通安全につながります。季節の変わり目こそ、慎重な運転・行動をお願いします。
