- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県飯豊町
- 広報紙名 : 広報いいで 2025年9月号
町では昨年度、令和6年4月1日現在で15歳以上の方へ、年代・性別・地区を分けて無作為に1,000人を抽出し「町民の幸福感に関するアンケート調査」を実施しました。
この調査は、町民の皆さんが「幸福」について常日頃どのように考えているか、「幸福感」をどのような時に感じるのかを把握することを目的としました。また、普段では言葉に出せない小さな声や“つぶやき”を捉え、第5次飯豊町総合計画の基本理念である“やっぱり、飯豊で幸せになる”を実現するための継続的な取り組みを進めていくことをねらいとしています。
町では、全国のモデルとして「SDGs(持続可能で多様性と包摂性のある社会)」実現に向けて取り組みを進めています。SDGsのまちづくりは、基本理念として「誰一人取り残さない社会」を宣言しています。
幸福感は個人的な意識でもありますが、一人一人が不安な状況では豊かな社会になりません。一人一人の幸福感が集落や地域、町全体に広がってこそ豊かな社会になるものと考えます。
今回の調査目的にもあるように、皆さん一人一人の「幸福感」を基盤に、より豊かな町にすることが、「SDGsのまちづくり」につながるものと考えています。
このアンケート調査結果概要をお知らせし、皆さんからの意見を今後の町政運営や施策立案に生かしていきたいと思います。
◆分析結果を町ホームページに掲載
町ホームページに町民の幸福感に関するアンケート調査結果、概要報告書、単純集計表、アンケートの自由記載欄などに分けて掲載しています。
また、町全体の傾向や地区ごとの傾向を見ることができます。各地区の計画策定や見直しにご活用ください。以下に記載している各分野ごとの設問項目についても町ホームページをご覧ください。
■1.アンケート対象者の特徴
◇地区ごとの回答者比率(表1)
◇年齢層別比率(図1)
アンケート対象者は無作為に1,000人抽出しましたが、調査票を送付できたのは984人でした(宛処不明などによる返送)。回答者は409人、回答率は42%でした。地区ごとの回答者比率は表1をご覧ください。
図1の年齢層別比率では町の人口構成にともない、60歳以上からの回答が多い傾向となりました。
■2.町民の幸福感
◇現在と5年後の幸福感の分布(図2)
◇年齢別の現在と5年後の幸福感の関係(図3)
幸福感の度合いを0~10の11段階で評価してもらいました。図2は現在と5年後の幸福感をあらわしたグラフです。「現在幸福感」の平均は6.7でした。6.0以上を幸福とすると67%が幸福と感じています。「5年後幸福感」の平均は5.5に低下し、幸福と思う人は44%と過半数を割り込みます。
図3では年齢別の現在と5年後の幸福感をグラフにしています。19歳以下は現在および5年後の幸福感が高い傾向にあります。気になる点は、現在幸福感で30歳代後半から40歳代前半の幸福感が低下し5.0台に落ち込むことです。年齢別では緩いU字カーブとなり、就職氷河期世代で厳しい社会と直面した年齢層とも思われます。50歳以上でも、現在幸福感より1.5~2.0程度、5年後幸福感が低下し不安を抱いていると推察されます。