くらし 庄内町で活躍するNPO法人を紹介します!

庄内町では、様々な分野で活躍するNPO法人(特定非営利活動法人)が地域を支えています。その活動は、地域の多様なニーズに応える大切な役割を担っています。
本特集では、町内で活動する団体にインタビューし、設立のきっかけや活動内容、そこに込められた想いを伺いました。いずれの団体も町民一人ひとりの暮らしに寄り添い、より良い地域づくりを目指して取り組んでいます。ご賛同いただけた方は、応援や参加をしてみてはいかがでしょうか。
「NPO法人ってなんだか手続きが大変そう…」と思われるかもしれませんが、必要な手順を一つずつ進めれば決して難しいものではありません。法人化することで信用度が高まるなど、メリットも沢山あります。

■NPO法人設立までの流れ
町に設立認証申請→公告・縦覧→認証→設立登記
※認証には概ね1~2か月要します。
※認証後2週間以内に登記が必要です。

(1)NPO設立のきっかけ
(2)現在の活動内容
(3)伝えたい事と今後の展望

■家根合生態系保全センター
(1)平成11年から始まった家根合地区水田基盤整備事業の工事により用排水路が地下に埋設され、水棲生物の住み処がなくなる事を危惧した余目第一小学校の児童が「メダカを守りたい」と地域の大人に訴えました。これがNPO法人立ち上げのきっかけです。
(2)余目第一小学校の4年生を中心に、余目第一まちづくりセンターの親子授業と放課後子ども教室、家根合地区の小学生、園児とメダカの保全について共に活動しています。田植えの時期にメダカを放流し、その生活環境を観察したり、稲刈り後にはポンプ場で魚の学習活動を行ったりしています。このような体験を通じて、子どもたちに自然の大切さを伝えています。
(3)以前と比べ地域内の人間関係が希薄になる中、活動を通して子ども達に地域の環境、農業を知ってもらうよう活動を続けてきました。
今後とも地元小学校、各関係機関と連携しながら地域環境の保全や次世代を担う子ども達の感性を養う活動に努めます。

■ライフサポート庄内
(1)少子高齢社会やインターネットの普及に伴い、複雑でニーズが多様化し、社会生活上のトラブルが多発しています。社会のルールや仕組みについての知識を身に付け「くらしの安全の確立」のために、成年後見制度や消費者問題、社会福祉に関する情報提供や啓発、啓蒙活動が必要と考えたのがきっかけでした。
(2)認知症などの方の財産管理などに係る「成年後見制度」の無料相談やサポート活動、町からの受託業務の「お金のトラブルなんでも相談」を年8回響ホールで開催しています。相談員として消費者被害、借金、相続などの金銭問題の無料相談に応じています。
(3)暮らしの困りごとがあったら一人で悩まず、まずはご相談ください。誰かに話すことで安心し前向きな気持ちになり、解決の糸口が見つかります。一般市民の方々が社会のルールや仕組みについての正しい知識を身に付け、暮らしの安全が一人でも多く確立できるように、地道に取り組んでいきます。

■KSクラブ
(1)10年以上前から任意団体として、地域でのスポーツの普及や指導を通じて技術力の向上や指導者の育成を進める活動を続けており、この活動をより体系的に進めるため設立に至りました。KSクラブは塾のような団体であり、学校で行う活動にプラスして更に頑張りたいという向上心を持った子ども達が集まる場になっています。
(2)主に小中学生を対象にしたテニススクールの運営を行っていますが、ほかにも大会や講習会などを開催しています。昨年からは幼児や小学校低学年向けの運動教室も始めており、今後は一般の方やシニア層を対象とした運動スクールの開設を予定しています。
(3)スポーツ大会などの活動を通じて、残金の一部を支援金として災害があった地域への支援活動や地域への寄付に活用しています。これからもご協力と積極的な参加を呼びかけ、地域の活性化につながる取り組みを進めていきたいです。

■ヤマガタ未来塾
(1)現代社会は、気候変動やエネルギー問題など、大きな転換期を迎えています。私たちは未来に向けて様々な選択を迫られていますが、その判断には科学的な知識が欠かせません。
この法人は、会員同士が関心のある分野を学び合い、得られた学術情報や専門知識を一般の方にも分かりやすく発信する場として設立しました。
(2)会員向けの勉強会や懇親会のほか、一般の方向けの公開講座や外部講師を招いた講演会などを開催しています。
現在は「[STOP風車病]プロジェクト」に力を入れています。風力発電施設の周辺で報告される「風車病」と呼ばれる健康被害について、科学的な調査を通じてその実態を解明し、社会に課題提起を行うという、世界的にも珍しい市民発の試みです。
(3)今後は各大学や研究機関、国内外の団体との情報交流も活発になっていく見込みです。科学的な知見を深めていく一方で分かりやすく情報発信を行うことも引き続き大切にしていきます。

問合せ:企画情報課企画調整係
【電話】0234-42-0155