くらし 〔特集〕ひとつ、ひとつ、実現するカーボンニュートラル
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- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県
- 広報紙名 : つながる ふくしま ゆめだより 令和7年2月号
■一人一人ができることから始めよう!
県では、2050年までのカーボンニュートラルの実現に向けて「福島県二〇五〇年カーボンニュートラルの実現に向けた気候変動対策の推進に関する条例」を令和6年10月に新たに制定しました。
未来の子どもたちに、安心して暮らすことのできる環境を継承するため、オール福島で気候変動対策に取り組みましょう!
◎「カーボンニュートラル」とは?
二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」から、植林、森林管理などによる「吸収量」を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることです。
◆将来の福島県の気温予測
福島県内の平均気温は、温室効果ガスの削減努力がなされなければ、21世紀末ごろには、約4.4℃上昇する(基準…1981-2000年)と予測されています。
出典:福島大学「福島県の気候変動と影響の予測」(令和5年3月)
◆福島県の温室効果ガス排出量の削減目標
◇福島大学の学生の皆さんと一緒に考えました!
ー若者世代が思い描く「カーボンニュートラルが実現した未来」ー
私たちの暮らしの中で、省エネの徹底や再エネ・水素の利用、自然災害への備えなどが当たり前になっている2050年の福島県をイメージしたものです。
◎2050年は、こんな未来!
※詳しくは、本紙またはPDF版を参照してください。
◆カーボンニュートラルの実現に向けた具体的な取り組み
2050年カーボンニュートラルを実現するためには、省エネの徹底や再エネの利用促進などの「緩和策」と、熱中症対策を始めとした「適応策」を両輪として、オール福島でさまざまな取り組みを進める必要があります。
[緩和策(温室効果ガスの排出量を減らす取り組み)]
◇日常生活
・電気、ガス明細のチェック
・省エネ家電の使用
・エシカル消費
・環境に優しい商品・サービスの選択など
◇交通および自動車使用
・公共交通機関、自転車の利用
・エコドライブの実施
・物流の効率化
・再配達の削減
・電気自動車などの購入、充電設備の設置など
◇建築物
・窓や壁の断熱化
・太陽光発電設備の設置
・木造化、木質化
・県産材利用など
◇事業活動
・温室効果ガス排出量の見える化
・省エネの推進
・働き方の転換など
◇廃棄物
・ごみの発生の抑制
・ごみの分別、資源の再生利用など
◇再生可能エネルギーなどの利用
・再エネの利用促進、地産地消
・[再生可能エネルギー設備などの設置者]
自然環境の保全、良好な生活環境の確保
・水素の実用化の促進など
◇森林整備など
・森林の整備・保全
・再造林の推進
・建築物や敷地の緑化など
[適応策(気候変動による影響に備える取り組み)]
◇適応策に関する情報の収集、実践など
農林水産業:品種改良などの食料供給の確保に関する対策
自然災害:水害、土砂災害などの被害の防止・軽減策
健康:熱中症、感染症などの予防策など
[皆さんの暮らしの豊かさにもつながります。]
例えば年間で…
・省エネ家電への買い換え
CO2削減効果
約180kg/世帯→節約額 約19,000円
・太陽光発電設備の設置
CO2削減効果
約920kg/世帯→節約額 約53,000円
・ごみの削減分別・3R
CO2削減効果
約30kg/世帯→節約額 約3,800円
参考:環境省「デコ活ポータルサイト」