くらし 〔特集2〕「もしも」はいつかやってくる 風水害から命を守る

今の時期は、大雨による災害の危険が高まる季節です。特に近年は、気候変動による短時間強雨(ゲリラ豪雨)や線状降水帯などの現象で大きな被害が発生することも。いざという時に慌てないように、普段から備えておきましょう。

◆日頃からしておくこと
1.情報を得る
災害時には、最新の気象・防災情報を知ることが大切です。テレビやラジオ、インターネットなどで情報を得ましょう。
市では、さまざまな方法で避難所開設や緊急情報などをお知らせします。
・防災ウェブサイト
・防災メール
・防災SNS(X、Facebook)

〔ワンポイント〕
SNSは電話回線が混雑している場合でも情報を確認しやすいので、事前に登録しておくと安心です!

2.持ち出し品・備蓄品を備える
非常時の持ち出し品のほか、復旧までの数日間に必要な備蓄品を想定し、備えておきましょう。
(持ち出し品の例)
・非常食(乾パンなど)
・飲料水
・メガネ、コンタクトレンズ
・携帯電話の充電器
・懐中電灯(予備の電池)
・救急用品(薬、絆創膏など)
・貴重品(現金、通帳など)
・マイナンバーカードなど

(備蓄品の例)
・食料(レトルト食品など)
・水(1人当たり1日3L)
・洗面用具
・衣類(防寒着など)
・簡易トイレ
・トイレットペーパー
・生理用品
・ミルク、オムツなど

〔ワンポイント〕
備蓄品はいつも使っている物を多めに買っておき、使った分だけ買い足す「ローリングストック」がオススメです!

3.いつ・どんな時・何をするか、決めておく
災害が発生することを前提に、自分と家族がどう行動するのか話し合い、あらかじめ決めておきましょう。
防災ハンドブックやハザードマップを活用して、自宅周辺の災害リスクなどを知っておくことも大切です。
・防災ハンドブックは防災危機管理課や各行政センターに置いてあるほか、市ウェブサイトに掲載しています。
・各種ハザードマップで色が付いている箇所は災害のリスクが高いので、特に注意が必要です。

〔チェック!〕

■数日後、市内に強い台風が接近してくる…そんな時、どうする?
被害を減らすためには、正しい行動を知っておくことが必要です。大切な命やくらしを守るためにできることを紹介します。

◆雨や風が強まる前にしておくこと
・停電に備えて懐中電灯やラジオを用意しましょう。
・あらかじめ携帯電話を充電し、モバイルバッテリーも準備しておきましょう。
・植木鉢など、風で飛ばされそうな物を屋内に片付けましょう。
・浸水のおそれがある所には、土のうを設置しましょう。土のうの配布について詳しくは、お問い合わせください。
問合せ:
道路保全課【電話】924-2301
下水道保全課【電話】932-7663
〔関連本紙21ページ〕
・側溝にごみや落ち葉が詰まっていると、水があふれやすくなります。無理のない範囲で、普段からの清掃にご協力ください。

◆避難する時に注意すること
・暗くなってからの避難は危険が伴います。明るいうちに避難するのが原則です。
・長靴に水が入り込むと、動きにくくなります。履きなれた運動靴を履きましょう。
・ふたの外れた側溝やマンホールなどがあるかもしれません。傘や杖で足元を確認しながら歩きましょう。
・アンダーパス(地下道)などの冠水に注意しましょう。事前に迂回路を確認してください。

○地域で声を掛け合いましょう
高齢者や体の不自由な方など、避難に時間がかかりそうな方には地域で声を掛け合い、協力して行動しましょう。

○万一、避難が間に合わない時は
歩くのが危険な水深(約50cm、大人のひざくらい)になったり、暗くなったりして移動が危険と思われる時は、自宅の上の階や近くの高い建物に避難してください。

■市気象防災アドバイザー斎藤さんから皆さんへ
気候変動が進み、今後もゲリラ豪雨などによる災害のリスクは避けられないでしょう。
郡山市は過去の水害を教訓に対策を進めてきましたが、行政だけでなく、一人ひとりが自分の命やくらし、財産を守るために備えておくことが大切です。
風水害の発生は、天気予報などで事前に予測できます。気象・防災情報を自分から集める習慣を付けましょう。
また、危険が予想される時にはためらわず、早めに避難してください。命を守るための行動をお願いします。
福島テレビ 専属気象予報士 斎藤 恭紀さん

問合せ:防災危機管理課
【電話】924-2161