しごと 〔特集1〕いわき市長×市内起業家 新春トークセッション2025(1)

新たな年の幕開けにあたり、市政運営の基本的な方向性や新たな施策、特に力を入れようとする施策などをお知らせする市政番組を1月4日から6日にかけて県内民放4局で放送します。
今回は、市内で起業した4人をお招きし、いわきの地で「起業」という挑戦を行ったきっかけや、それぞれの目線から感じた、いわき市に望むことなどについて、市長との対談を実施しました。
ビジネスを通じて、地域の活性化や豊かな暮らしを生み出す4人の挑戦。本特集では、その内容の一部をご紹介します。

◎株式会社Greatest Of All Time
鈴木颯さん(いわき市出身)
福島高専専攻科修了後、鉄道会社に就職。2021年6月に運動と食事で「自分らしく生きる」を応援するパーソナルジムG-Loungeを設立。現在、平店と泉店の2店舗を運営。

◎Felis株式会社
熊田舞弥さん(いわき市出身)
福島高専専攻科2年生だった2023年6月に企業広報を動画制作で支援する「Felis(株)」を設立。卒業後は東京大学アイソトープ総合センターの特任研究員として福島イノベーション・コースト構想にも携わる。

◎一凛の花株式会社
紺野琴水さん(神奈川県川崎市出身)
2020年11月から「地域おこし協力隊」として田人町に移住し、2023年3月に卒業。4月に「一凛の花(株)」を設立し、古民家カフェ「HITO-TABI」とゲストハウスを運営。

◎Guest house and Kitchen Hace
三上健士さん(福井県越前町出身)
東京の大学を卒業後、9年程商社勤めをして脱サラ。バックパッカーとして約50の国と地域を訪問。旅行中によく利用したゲストハウスの魅力に惹かれ、2021年にHaceを常磐湯本町に開業。

■いわき市で起業したきっかけ
・熊田さん
私は、福島高専専攻科在学中に起業しました。東京で2週間インターンシップを経験して、ホテルと会社の往復が寂しくて仕方ありませんでした。それで地元・いわき市の良さに気づいて「地元に残ろう」と思いました。せっかくいわき市に残るのであれば、何か貢献できる形で残りたいと思い、若者と地元企業、それぞれの未来をつなぐため、企業の紹介動画を作る会社を起業しました。

・内田市長
いわき市では人づくりに力を入れています。熊田さんのような、いわき市で起業した方々の知見を生かしながら、人づくりを進めていきたいと思っています。

・三上さん
私は「縁を作る宿」をテーマに、旅行者や地元の方などが繋がるような場所を作るお店を運営しています。前職の転勤でたまたまいわきに来て、その際にすごく良い場所だなと感じたのと、たまたま妻といわきで知り合ったので、いわきで起業しました。

・内田市長
たまたまのご縁を大切に、いわきを拠点にしていただいたこと、本当に嬉しく思います。

・紺野さん
私は、4年前田人町の地域おこし協力隊に着任しました。その中で2年半、SNSの情報発信や「HITO-TABI」のカフェの営業補助を行っていました。地域の方々と接していく中で、田人町を何十年後も残していきたいと思いました。今、田人町が人口約1,200人で、本当に少子高齢化が著しく、このままではなくなってしまうかもしれないという危機感を覚えながら活動していて、私がここに来たからには、地域の方に恩返ししたいなと思い、田人町で起業することを決意しました。

・内田市長
私も「HITO-TABI」のカフェに行ったことがありますが、いろんな温かい人の交流ができていて、素晴らしいなと思いました。

・鈴木さん
過去に気持ちを落としたところから運動と食事によって復活した私自身の原体験からも「運動」と「食事」を整えることは、人生を大きく変えるポテンシャルがあると確信しています。私は、お客様の運動と食事のサポートを通して、お客様の理想をともに実現し、その先にあるお客様の「自分らしく生きたい」という思いを応援できるような心温まるサービスを提供できるパーソナルジムを作りたいと思い、4年前に開業しました。

・内田市長
皆さんそれぞれが、いわきに根差して、そして、他にないような企業としてのコンセプトをお持ちになって頑張っている姿に本当に感動しました。私は、いわきの若い方々の起業やチャレンジを積極的に、一生懸命応援していきたいなと思っていますので、これからも頑張ってください。