- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県いわき市
- 広報紙名 : 広報いわき 令和7年8月号
福島工業高等専門学校×東京大学先端科学技術研究センター
7月3日、本市を含む浜通り地域の教育力強化に向け、福島工業高等専門学校と東京大学先端科学技術研究センターが包括的連携協定を締結しました。東大先端研が有する最先端の技術や知見を生かし、復興やカーボンニュートラルに対応する研究・教育人材の育成に取り組みます。東大の研究機関が高専と協定を締結するのは全国初の取り組みで、全国におけるモデルケースとしても期待されています。
■掛け算で復興から最先端へ
東大先端研所長 杉山正和氏
先端技術と地域の熱い想いを掛け算して課題を解決していくのが先端研の地域共創です。その中心となるのが「ひと」のつながり。
地域の未来を担う人材を輩出する高専と先端研との連携は、地域共創の新たなステージです。復興の先に世界のだれもが羨む地域の創造を目指して、いわき市、福島高専の皆さんと一緒にチャレンジしていきます。
■復興のその先を創る
福島高専校長 岡本任弘氏
東大先端研との取り組みは、今回の協定締結を経て、福島高専のスローガンである「持続可能な社会発展を目指し、グローカルに活躍する次世代技術者を育成する」ことに向けて加速していくものと確信しております。復興・カーボンニュートラルの実現に向けて、このいわきの地から豊かな素養を身に付けた学生が多く生まれることを期待しています。
■各省庁からのメッセージ
◇文部科学省
大臣官房審議官 橋爪淳氏
今回の協定締結に、関係者の皆様の熱意を強く感じます。これを機にいわき市・福島高専・東大先端研の絆がさらに深まり、地元とともに歩む「復興知」事業のモデルケースとして、長きにわたり発展するよう期待しています。
◇経済産業省
大臣官房福島復興 推進グループ付審議官 佐野究一郎氏
再エネや賑わい創出など両校の特色ある取り組みを通じて、イノベ構想を支える人材育成、地域コミュニティの活性化など、これまで培ってきた先端研といわき市の連携事業が浜通り全体に横展開されていくことを期待しています。
◇復興庁
統括官付審議官 牛尾則文氏
世界の学術的知見が集まる東大と地元に密着した高度な技術者育成を行う福島高専が、それぞれの特徴を生かしながら、継続的な協力関係を築くことで、これまでにない新しい形の復興の取り組みを期待します。