くらし 特集 令和7年度施政方針・当初予算 白河らしく光り輝くバランスの取れたまちづくり(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県白河市
- 広報紙名 : 広報しらかわ 令和7年4月号
■施政方針
2月27日に開会した市議会定例会で、鈴木市長が令和7年度の施政方針を表明しました。
安定した社会や健全な民主主義の担い手となる中間層は、経済成長やイノベーションの原動力として重要な役割を果たすものであります。
この中間層を厚くするためにも、国は弱体化してきた財政の再配分機能を強化し、広がり過ぎた格差を縮める必要があると思っております。
また、ともすれば今は、SNSを介して偏った世論が形成されやすい状況にあることから、一定の経済基盤に加え「寛容と中庸の精神」を持った中間層を増やしていくことや、個人と社会を結び付ける組織や機会を充実させることが重要になると考えています。
このため市では、喜びや感動を分かち合える文化芸術やスポーツの振興を図るとともに、今後は、文化・スポーツ団体やNPO、町内会などに加え、多様な価値観に触れながら、自分らしく過ごせる「居場所」を充実させ、人とつながる安心感のうえに、日本はもとより、世界のことも視野に入れて行動する人が生まれる土壌を整えてまいります。
さらに、本市の人口は、長期にわたり減少することから、今後は「収縮する社会」を前提に、首都圏との近接性を活かした「転職なき移住」の推進や、生活の質を高めるデジタル化、さらには広域連携の強化や公共施設の統合、公共交通の充実などについて、議論を深めていく必要があります。
とりわけ、少子化については、社会経済情勢や価値観の変化を捉えながら、長期的な視点で、賃上げや働き方、医療や教育、コミュニティなど、総合的な対策を講じる必要があることから、行政はもとより、企業や地域が一体となって、この問題と向き合わなければなりません。
加えて、若者が残りたい、帰りたいと思う地域としていくため、やりがいのある雇用の創出やジェンダーギャップの解消に注力するとともに、起業・創業や文化芸術、スポーツ、まちづくりなど、あらゆる分野で挑戦する人を支援し、地域の活力を維持してまいります。
(一部抜粋)
■当初予算
◆豊かな未来を築くための3つの柱
▽少子化対策
安心して子育てができ、子どもたちがいきいきと生活できる環境を整備します
▽未来への投資
働く意欲や活力がわく社会の実現、未来を担う人材の育成に取り組みます。
▽居場所づくり
自分らしく過ごせる居場所が見つかり、心豊かに暮らせるまちづくりを目指します。
◆主な事業
▽少子化対策~子どもたちの未来のために~
・子どもたちの育成支援を充実
放課後児童クラブ満足度向上事業
[拡充]予算額 1億1,580万2千円
安心安全で楽しく過ごせる放課後の居場所の確保や小学生期の多様な体験の充実を目指し、民営化でサービス向上を図ります。
・若者同士の交流の場を創出
ヨル活交流事業
[新規]予算額 182万6千円
未婚者の自然な出会いの場を創出するため、平日の夜間帯で気軽に交流できるイベントを定期的に開催します。
・家庭での読書活動を推進
しらかわ子育てウェルカムブック事業
[新規]予算額 76万3千円
親子で本に親しむ機会を作り、読書活動を推進するため、3歳児健康診査受診の際に引換券を配り、図書館で絵本をプレゼントします。
▽未来への投資~人を育て未来を創る~
・大河ドラマを契機に観光をPR
大河ドラマ『べらぼう』を活用した観光PR事業
[新規]予算額 1,817万円
大河ドラマに松平定信(まつだいらさだのぶ)公が登場することを契機に、その業績を顕彰するほか、ドラマ展やイベントを開催し、観光誘客につなげます
・地域に残すべき財産を承継
ビジネスリレーサポート事業
[新規]予算額 690万円
ものづくりの高い技術や、親しまれてきた食など貴重な資源を将来へつなぐため、後継者不在の個人事業主などを伴走支援します。
・小規模事業者の経営基盤を強化
小規模事業者ステップアップ支援事業
[新規]予算額 500万円
物価高騰などにより、厳しさを増す小規模事業者の経営を支援するため、事業活動の拡大や人材の定着などの経費を助成します。
▽居場所づくり~人生を豊かにする居場所~
・複合施設の施設本体工事に着手
複合施設整備事業
[継続]予算額 32億7,294万5千円
「生きがいづくり」「子育て支援」「健康増進」の機能を柱とし、本庁舎東側に整備を進めている複合施設の施設本体工事に着手します。
・市民の誇りである小峰城跡の清水門を復元
清水門復元整備事業
[継続]予算額 1億9,741万7千円
小峰城の価値をさらに高めるため、二之丸と本丸を結ぶ重要な門で城内最大規模を誇った清水門の復元整備を実施します。
・人工芝のグラウンドを整備
白河グリーンフィールド整備事業
[新規]予算額 2,300万円
スポーツ環境の整備・充実を図るため、サッカー競技を中心とした多目的な人工芝のグラウンドを県南地方で初めて整備します。
・公共交通の在り方を調査・検証
公共交通移動需要調査事業
[新規]予算額 1,386万5千円
適切な公共交通の在り方などを調査・検証するため、市内全域で、高齢者などのタクシー料金を半額補助する実証実験を行います。