文化 ふるさとの遺産 No.373

須賀川アルバム-昭和の記録写真から-
本町のロ型歩道橋(昭和50年代)

昭和38年、交通量の増大に伴い、地方自治法が改正され、交通安全に関することが市町村固有の事務になりました。本市でも、昭和29年に約300台だった自動車が、昭和40年には約2300台に急増し、交通事故も多発しました。
このため、市は交通安全への取り組みを進めました。その一つが歩道橋の設置です。昭和44年に使用を開始した本町の歩道橋は、当時の福島県内では珍しいロの字型の歩道橋で、階段は東西に各2本の構造でした。さらに昭和54年には市民の要望で、南北の横断歩道を設置しました。
老朽化や社会情勢の変化もあり、平成6年に歩道橋はその姿を消しましたが、市内でも特に交通量が多かった本町では、重要な役割を果たしていました。
写真では、歩道橋の奥に林立する電柱やアーケードが見え、車も歩行者もあふれていた昭和時代の町の活気が見て取れます。

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