くらし 特集 備えよう! 日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震
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- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県相馬市
- 広報紙名 : 広報そうま (令和7年3月1日号)
■備えよう!日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震
東日本大震災以降、本市は、令和3年、令和4年の福島県沖地震など、大きな地震を経験しています。国は今後、日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震を想定しており、相馬市を含む太平洋沿岸地域では、甚大な被害が予測されています。ハザードマップや避難場所の確認、防災グッズの備蓄など日ごろから防災対策をしっかり行うことで、災害時に自分や家族の命を守ることができます。
地震はいつ起こるか分かりません。日ごろから防災意識を持ち、備えておくことが大切です。今回の特集をきっかけに、もう一度、備えを見直してみましょう。
◆日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震とは
日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震は、千葉県沖から北海道千島列島沖を震源とする地震です。
マグニチュード7を超える巨大地震や、地震の揺れが小さくても大きな津波を発生させる「津波地震」と呼ばれる地震まで、多種多様な地震が発生し、幾度となく大きな被害を及ぼしてきました。
特に、東日本大震災では、マグニチュード9.0という従来の想定をはるかに超える巨大地震が発生し、未曾有の被害をもたらしました。
◆後発地震に注意しましょう
日本海溝や千島海溝では、マグニチュード7クラスの地震の後に、さらに大きな8クラス以上の地震が続けて起きた例があります(図中の前例(1)、前例(2)・本紙参照)。
このように続けて起きる大きな地震を「後発地震」と呼びます。後発地震が起きる確率は低いですが、発生すれば北海道から千葉県にかけて広い範囲で大きな被害が出るおそれがあります。
○「北海道・三陸沖後発地震注意情報」
日本海溝や千島海溝で大きな後発地震が起きる可能性が高まっていると判断される場合、国は上記の注意情報を発表します(令和4年12月16日運用開始)。
前例(1):1963年択捉島南東沖地震
Mw7.0→Mw8.5 約18時間後
前例(2):2011年東北地方太平洋沖地震
Mw7.3→Mw9.0 約2日後
※Mw=モーメントマグニチュード
(出典:内閣府ホームページ)
◆津波の発生に備えましょう
地震が起きた場合、津波が発生することがあります。本市でも、日本海溝・千島海溝沿いの地震で下表のような津波が発生することが想定されています。震度がそれほど大きくない地震や、震源が遠い地震でも津波は発生します。地震が起きた際は、安全が確認できるまで沿岸部には近づかないようにしましょう。
○相馬市における津波の想定
(出典:日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震モデル検討会)
◆後発地震注意情報が出たら、避難できる体制の準備を!
実際に「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が出たとき、私たちはどう行動すれば良いでしょうか?
以下のような行動を心掛け、日ごろから防災への意識を高めることが大切です。
・すぐに逃げ出せる体制での就寝
枕元に靴などを置いて寝る
・非常持出品の常時携帯
貴重品や薬、携帯食料など
・日ごろからの備えの再確認
備蓄食品の賞味期限
家具などの転倒防止
備蓄食品は最低3日分(推奨7日分)は用意しましょう
・リスクから身の安全を確保
ブロック塀など崩れやすいものに近づかない
・緊急情報の取得体制の確保
インターネット・ラジオ
(出典:内閣府ホームページ)
○留意事項
・同情報が出ても、必ず後発の巨大地震が発生するとは限りません。
・同情報では、地震発生後1週間は、防災対応を呼びかけますが、事前避難は呼び掛けません。また、1週間経てば、後発地震の可能性がなくなるわけではありませんので、引き続き注意が必要です。
・同情報の発表がないまま、突発的に発生することもあるため、日ごろから地震への備えを行っておくことが大切です。
いざという時の行動について考えてみよう!
自分や家族の命を守る行動を!
問い合わせ先:地域防災対策室
【電話】37-2121