- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県相馬市
- 広報紙名 : 広報そうま (令和7年4月1日号)
Qちゃん:市内に住む小学生
つぼくら先生:相馬中央病院医師 福島医大主任教授
■除染廃棄物の行方は?
Qちゃん:先生、東日本大震災が発生した日から14年が経ったけど、放射性物質の除染ってどのくらい進んでいるの?
つぼくら先生:市内の除染作業は平成29年3月に終了していて、除染作業で出た除去土壌は双葉郡に設置されている中間貯蔵施設に運び終わっているよ。
Qちゃん:「中間」貯蔵施設っていうことは、その次もあるんだね。最後はどう処分するの?
つぼくら先生:最終処分の方法をすぐに決めることはとても難しくてまだ検討中なんだ。県内で発生した放射性物質を含む土壌や廃棄物などはとても大量で、東京ドーム約11杯分に相当するよ(令和元年10月時点で約1,400万立方メートル)。それらをいかに減らすかなどが課題になっているんだ。
Qちゃん:ゆっくり時間をかけて大きな処分場を作るのはどうかな?
つぼくら先生:放射性物質汚染対処特別措置法という法律で、「除染廃棄物は中間貯蔵開始から30年以内(2045年まで)に県外で最終処分をする」ということが決められているから、あまりゆっくりはできないんだ。
Qちゃん:僕が大人になるころには福島県から除染廃棄物が無くなるってことだね。
つぼくら先生:そうなるためには、日本をはじめ世界中の皆さんに、除染廃棄物を安全に処分しているということを理解してもらい、協力してもらう必要があるね。
Qちゃん:じゃあ、安全に処分を進めていることを積極的にアピールして、不安や誤解を少しでもなくしてもらうようにしないとね。
出典:
・環境省「中間貯蔵情報サイト」
・ふくしま復興情報ポータルサイト
■今回Qちゃんが分かったこと
・県内で排出された除染廃棄物はとても大量であり、減量化の方策を検討していること。
・除染廃棄物の最終処分は、2045年までに県外で完了するよう法律で決められていること。
問い合わせ先:放射能対策室
【電話】37-2270