子育て 特集 市内の児童・生徒の学力や生活習慣
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- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県相馬市
- 広報紙名 : 広報そうま (令和7年10月1日号)
■令和7年度全国学力・学習状況調査の結果から読み解く!
市内の児童・生徒の学力や生活習慣
文部科学省は、小学校6年生と中学校3年生を対象とした「全国学力・学習状況調査」を平成19年度から実施しています。この調査では、学力を測る「教科に関する調査」と子どもたちの意識や生活習慣などを把握するための「質問紙調査」が行われています。
この特集では、令和7年度の結果から分かる市内の児童・生徒の学力や生活習慣などの現状や課題に対する市の取り組みを紹介します。
◆調査の概要
実施日:4月17日(木)〔全国一斉〕
対象学年:
・小学校6年生(市内9校、331人)
・中学校3年生(市内4校、266人)
調査内容:
・教科に関する調査(学力調査)
※理科は3年に1度実施。
=小学校(国語、算数、理科)、中学校(国語、数学、理科)
・質問紙調査(学習状況調査)…児童・生徒の学習意欲、生活習慣 など
→調査の結果などは市ホームページでも紹介しています
◆教科に関する調査の結果~全国・県との比較~
○小学生(平均正答率)(単位:パーセント)

ポイント:
・国語も算数も全国平均正答率を上回りました。
昨年度と比較すると、国語と算数の平均正答率が全国と県は下降しましたが、本市はどちらも大きく上昇し全国と県平均を上回りました。理科は全国平均とほぼ同等でした。
○中学生(平均正答率、令和7年度の理科は平均IRTスコア)(単位:パーセント、令和7年度理科のみIRTスコア)

IRTスコアとは、各設問の正誤パターンの状況から学力を推定し500を基準にした得点で表したものです。
ポイント:
・国語も数学も全国平均正答率との差が縮まりました。
昨年度は国語と数学の平均正答率が全国と県を下回りましたが、本年度は全国平均を下回ったものの、国語は県平均と並びました。理科は全国を下回りましたが、県と同等でした。
◆質問紙調査の結果~全国との比較~
小・中学生とも「自分には良いところがあると思う」や「人が困っているときに進んで助ける」と答えた割合が高く、昨年度の課題であった自己肯定感が高まっています。
また、市内の小・中学校では、教員が子どもたち一人一人に向き合って丁寧に指導していることが分かります。課題である家庭学習の時間については、小・中学校とも全国平均よりも少ない状況です。
○生活に関すること

○家庭学習に関すること

○学習に関すること

◆市の取り組み
市は、これまで「RS(リーディングスキル)を向上させる授業の工夫」と「家庭学習の充実」に取り組んできました。今年度の結果を分析すると、国語の「話すこと、書くこと」が全国平均と同程度であり、小学生は全教科で無回答率が全国平均より低いなど、「読解力向上」の成果が現れています。
一方、算数・数学の表やグラフなどから情報を読み取る、活用するといった問題の正答率が依然として低い状況です。今回の結果を踏まえ、子どもたちのつまずきを減らし、学力向上につながるよう努めていきます。
■RS(リーディングスキル)を向上させる授業の工夫
教科書を活用し、子どもたちの読解力の向上を進めます。
・文章の中の主語や述語、目的語を確かめる。
・文章の中の書かれていない主語や目的語を考える。
・図や地図、グラフ、表、数式などを根拠にして教科書の本文を読み取る。
・教科書を理解するための大切な言葉や文を確かめる。
・学習した大切な言葉を使って話したり書いたりする。
■家庭学習の充実
全ての児童生徒に配布した「家庭学習の手引き(改訂版)」の活用や自己マネジメント力の育成に取り組んでいきます。
家庭学習を充実させるための3つのポイントを紹介します。
・勉強する「場所」と「時間」を決める『習慣作り』。
・目標を決め、「できた!」を実感させる『お子さんとのコミュニケーション』。
・お子さんの頑張りを見守り、結果だけでなく、頑張った過程を褒める『安心できる学習環境』。
→家庭学習の手引きは市ホームページで公開しています
問い合わせ先:学校教育課
【電話】37-2185
