- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県相馬市
- 広報紙名 : 広報そうま (令和7年10月1日号)
Qちゃん:市内に住む小学生
つぼくら先生:相馬中央病院医師 福島医大主任教授
■モニタリングポストの数値が変わるのはなぜ?
Qちゃん:先生、市内のいろんな場所にある空間放射線量を測る機械って、同じ場所にあるものでも一定ではなくて、たまに表示される数値が違うみたいなんだけど、どうしてかな?
つぼくら先生:モニタリングポストのことだね。モニタリングポストは空間中の放射線を24時間リアルタイムで測定している装置なんだけど、放射性物質から放出される放射線は、一度に同じ方向に放出されるのではなく、線香花火のようにランダムに放出される性質があるから、モニタリングポストの数値にもばらつきが出るんだ。
Qちゃん:そうなんだ。そういえば、晴れている日と雨の日とでも違う数値になっているよね。
つぼくら先生:よく観察しているね。空気中の放射線量は、天候によっても変動するんだよ。上空の空気にも自然界の放射性物質が存在しているから、雨が降ると空気中のちりと一緒に、放射性物質が地表面に落とされ、一時的に上昇したりもするんだ。
Qちゃん:常に変動しているものなんだね。じゃあ、正しい数値に近づけるには、何回か測って平均値とかを出した方がいいのかな?
つぼくら先生:そうだね。より正確な数値を知りたいときには、長い時間測って平均値をとるといいよ。
Qちゃん:わかったよ。数値が気になるときは長い時間観察してみるね。
▽今回Qちゃんが分かったこと
・環境中の放射線量は一定ではなく、ある程度変化していること。
・正確な数値を知るためには長時間測定して平均値を出すことが必要なこと。
市内の空間線量:原子力規制委員会ホームページ
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問い合わせ先:放射能対策室
【電話】37-2270
