- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県田村市
- 広報紙名 : たむら市政だより 令和7年5月号
■白石市長にインタビュー
ーすべての市民の笑顔を目指して2期目スタートー
田村市長 白石(しらいし)高司(たかし)
3月30日告示の田村市長選挙で、現職の白石高司氏が無投票再選を果たしました。「前進」、「すべての市民の笑顔を目指して」をスローガンに掲げた白石市長に、2期目の抱負や市政への意気込みを伺いました。
◇2期目の抱負をお聞かせください。
市長:公平・公正で開かれた行政を通して、すべての市民が笑顔になるまちづくりを目指します。1期目の公約で第一に掲げたのは、危機管理対策でした。昨今、国内外で大規模な自然災害や強盗などの凶悪事件が発生しています。2期目では、危機管理体制をさらに強化するため、防犯カメラなどの設置助成制度の創設を進めます。
◇喫緊の課題として、早急に取り組むべきことは何でしょうか?
市長:人口減少は大きな課題と考えています。市内への移住・定住事業をさらに力を入れていきます。IターンやUターンの呼びかけを含めて、効果的な情報発信を進めていきます。
子育て世帯への支援も重要です。子育て支援策の情報発信を広く行うための子育て支援ポータルサイトを構築し、必要な情報を目的別や年齢別に検索、確認することができるようにし、子育ての不安感の解消を図ります。
◇東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興をどのように進めていきますか?
市長:農産物の風評被害は今もなお続いています。風評払拭のため、農産物振興施設を建設します。サツマイモは干し芋に、野菜や果物をパウダーやペーストにするなど、農産物を加工し、付加価値を高めていきます。都路地区内には、複合商業施設を建設中で、生活をより便利にし、新たな交流人口を生み出していきます。
◇まちづくりの分野で、重要視していることを教えてください。
市長:教育分野では、小中学校に担任に加え「授業推進員」を配置し、さらに学びたい子どもたちの学力向上を支援します。観光分野では、大阪・関西万博で、昆虫を活用した地域振興の取り組みと、エゴマの食文化を健康長寿の取り組みとして発信します。自然豊かな田村市を、国内外にPRするとともに、地域振興につなげていきたいと考えています。
◇最後に、市民の皆さんへメッセージをお願いします。
市長:基本政策に「無いないから有るあるへ!」そして、「足元に有る宝を掘り起こし『活かし』発信する」、を掲げました。地元にあるものを見つめ直し、市民の皆様の声を推進力にして、一緒になって素晴らしい田村市をつくっていきましょう。
〔市長プロフィール〕
しらいし・たかし(65歳)
昭和35年1月15日生まれ。田村市船引町出身。田村高校、上武大学商学部卒。日本青年会議所福島ブロック協議会長、県レンタカー協会長などを歴任し、平成30年4月に市議会議員に当選。令和3年4月に市長就任。