くらし 田村市×獨協大学 ちょこっとエコライフ~身近な省エネを実践しよう!~ vol.21

■食品ロスを減らして環境にもお財布にやさしい生活を!
今月は食品ロスについて考えてみましょう。食品ロスとは、食べられるにもかかわらず廃棄されてしまう食品のことです。日本では2022年度に約472万トンの食品ロスが発生しました。これは国民1人当たり年間38kgになり、毎日おにぎり1個分を捨てていることになります。まず食品を捨てると、その生産に使われたエネルギーや労働力などが無駄になってしまいます。食品ロスによる経済損失は年間4兆円にもなると試算されています。また原材料の動植物の命を粗末に扱ってよい訳がありません。
さらに、食品ロスは生産・輸送・消費・廃棄のすべての過程でエネルギーを使い、CO2が排出されます。2022年度の日本の食品ロスによる温室効果ガス排出量は年間1,046万t-CO2にもなります。世界全体でみると、温室効果ガス排出量のうち、なんと8〜10%が食品廃棄由来と推計されています。
そんな食品ロスは減らしたいですよね。食品を購入する際に棚の手前から取ることや賞味期限の近い見切り品を購入することによって、スーパーで発生する食品ロスを減らすことができます。また、家庭で発生する食品ロスを記録できるサービス「食品ロスダイアリー」を使うことも有効です。食材の値上がりが著しい昨今、家計節約のためにも食品ロス削減に取り組んでみませんか。
(獨協大学国際環境経済学科2年塩田・経営学科2年菅野)
※食品ロスに関するデータの算出根拠や食品ロス削減の方法について詳しくはこちらから(本紙二次元コード参照)