くらし [特集]災害から命を守るために 自主防災活動に参加しませんか?

気候変動等の影響により、災害が激甚化・頻発化しています。東日本大震災をはじめ、令和元年に上陸した台風19号、令和3、4年には福島県沖地震などで震度6クラスの地震等、田村市でも大きな災害が発生しています。また、令和5年には県内で初めていわき市に「線状降水帯」が発生し、土砂崩れや家屋の倒壊など多くの被害が出ました。いつ起こるかわからない災害から命を守るための取り組みとして、市では自主防災組織の活動を支援しています。

令和元年 台風19号による市内の被害状況
※詳細は本紙をご覧ください。

■自主防災組織ってなに?
◇01 自主防災組織の役割
大きな災害が発生した場合、市や消防、警察は救助活動に取り組みます。(公助)
被害が大きいと、道路の寸断や、救助活動など公助の負担が大きくなり、早急な対応が困難となります。災害から自分や家族の命を守るには、「自分たちの命は自分たちで守る。」こと(自助)、普段から顔を合わせている地域の方々が協力し、組織的な防災活動への取り組み(共助)が大切です。

自主防災組織の活動は、「平常時」と「災害時」の2種類あります。平常時は、防災研修への参加や、地域で災害があったときに、どのように行動するかなどの話し合いを行い、地区の防災計画を作成します。
地区防災計画は、住んでいる場所で備える災害が異なるため、地域に合った計画となるよう作成します。「よくわからないし、難しそう」「計画を作ることは決めたけど、どうやって進めればいいんだろう」などの悩みについて、市の防災アドバイザーが支援をしますので、お気軽にお問い合わせください。

◇02 市の取り組み
市では、自主防災組織推進事業を実施しています。
(1)防災用資機材等配布事業
自主防災組織を設立した行政区に、防災倉庫や備蓄資材を配布しています。現在41の自主防災組織が設立されています。
(2)田村市防災アドバイザー派遣事業
自主防災組織の活動アドバイスや、「地区防災計画」の策定支援をします。5月12日に新たに防災アドバイザー3人を委嘱しました。現在5名の防災アドバイザーで地域の支援を行っています。

生活安全課では、楽しみながら防災に触れられる「避難所宿泊体験」や「ふれあい防災」などのイベントを実施しています。広報やSNSなどでも周知しますので、ぜひお越しください。

■ふれあい防災2025の予定
日時:9月28日(日)
場所:市総合運動公園
内容:特殊車両や防災用品の展示など

問合せ:市民部 生活安全課
【電話】82-1116