健康 福島県医師会からのお知らせ

■みんなでチャレンジ!減塩・禁煙・脱肥満(2)
「今日も元気だ、タバコがうまい」というキャッチコピーがあったように、かつてタバコはできる大人のたしなみの一つとして考えられていました。今では考えられませんが大体の場所で普通にプカプカ吸えました。時代がすすむにつれてタバコの健康への害が問題視され、2020年から健康増進法が改正され、屋内では原則禁煙(喫煙室を設置)になりました。喫煙率も最新の報告では男性で24.8%、女性で6.2%と昔と比べてかなり減っています。しかし30~40歳台では男女ともに喫煙者の割合が他の年代よりも多いのも特徴です。
タバコの健康への悪影響は言うまでもありません。肺やのどのがん、肺気腫、脳梗塞や心筋梗塞など色々な病気のリスクを高めます。美容にも良くありません。お肌や髪の老化、歯の黒ずみなどを生じます。健康や美容を考えるとぜひ若いうちに禁煙を考えてもらいたいです。金銭面や生活時間への影響はどうでしょうか。今は大体タバコ1箱600円します。毎日1箱買うとすると1年間で20万円、10年間では200万円タバコに使うことになります。また仮にタバコ1本吸うのに5分かけるとすると1日20本吸う場合、100分(約1.6時間)をタバコに費やしてしまいます。禁煙するとこれだけのお金と時間を節約できます、これだけのお金と時間を他のことに有効活用したらより人生が豊かになりそうではないですか?
よくタバコを吸うことでストレスが解消できるから禁煙はしないとおっしゃる方がいます。ではタバコを吸っていなかった子供時代はストレスをどうしていたのでしょうか?タバコで解消しているストレスは単にニコチン切れによるストレスです。決して生活全体のストレスを解消しているわけではありません。タバコを吸っていても人間関係や仕事などで感じるストレスは解消できません、人生におけるストレスは別の方法で対処するしかありません。禁煙によって得られるメリットはたくさんあります、ぜひ禁煙を考えてみましょう。

問合せ:福島県医師会
【電話】024-522-5191