その他 美しい大玉村

■花・野菜・植物たち(1)
箱﨑美義 著

◆しいたけ(椎茸)
○しいたけの生いたち
しいたけは、ヒラタケ(平茸)科、根も葉も茎もない繊細な糸状の食用菌が笠状までに生長した、きのこ(菌茸)で、植物あつかい、利用されきている。このしいたけは、1,700年代、寛永年時代に中国や日本の山野地に野生しているのが世界で初めて発見され、原産地となった。しいたけが日本で初めて栽培されたのが発見後の17世紀年代、寛永年代であって大分県で炭焼き窯のそばにあった、なら(楢)の枯れ木に発生しているのが見つかってからである。しいたけの栽培は、以前からむずかしく栽培生産は、極めて不安定の連続であった。だが昭和時代になってから「種菌接種法」が考案された。さらに1,955年には、採取した胞子(菌)を付着させた木片(コルク)を原木(しいたけが生まれ育つように)はめ込む「種駒法」が開発されてから計画的に栽培生産が行われるようになった現在に至ってきている。

○しいたけが生まれ育つ原木(榾木(はたぎ))
しいたけの栽培生産の原点は、原木(榾木)にある。原木は、山林に育つ、しい(椎)、かし(樫)、くり(栗)、くぬぎ(櫟)、こなら(小楢)などの太さ直径15cm前後の落葉広葉樹を長さ1.2~1.5m位に切断して用いる。この原木を日陰の所で0.5~1.0年間位かわかす。その後、原木全体に約20~30cm間かくに採取した胞子を付着させた円形の木片(コルク)を浅くあけた穴に、はめこむ「種駒法」が開発、確立され榾木としてから現在のような計画的な栽培生産ができるようになった。全国どこの店頭などには、365日生しいたけ、干ししいたけともある。

○しいたけ(椎茸)の種類
しいたけには、どんこ(冬菇)と、こうしん(香信)の種類、品種がある。どんこは、干ししいたけの種類だが、生しいたけのときから形の特徴があらわれる。直径が5cm前後で肉厚、笠の表面に亀裂が入る。どんこの中でも「白天どんこ」と産地では、呼ばれるものは、全体のわずか1%しかとれないという貴重品で、表面に白い亀裂があり、干ししいたけの最高級品あつかいとなる。どんこも収穫時期を過ぎると、こうしん(香信)として取りあつかわれてしまう。