くらし おおたまfarmers(ふぁーまーず)

大玉村地域おこし協力隊が村内の農家さんを取材し、大玉の農業と食の魅力を発信します

■第二回目
國分農場×yy vineyard
おおたまfarmers第二回は、コラボレーション企画!
國分農場代表の國分秀作さんとyy vineyard代表の毛利良之さんに取材をしました。村内資源を組み合わせることで生まれる可能性と、そこから見える今後の展望について考えます。

◇國分農場
國分農場は、昭和44年に養豚業を始め、時代の流れに応じて場所や形態を変えながら、現在は牛の肥育を行っています。「あだたら酵母和牛」としてブランドを展開し、生後二ヶ月の仔牛を安達太良高原の豊かな環境の中で丁寧に一頭ずつ肥育を行っています。
20年以上にわたり、「酵母発酵飼料」と呼ばれる、パンやオカラなどリユース可能な食材を活用し、日本酒由来の酵母菌を入れ発酵した飼料を与えているそうです。この飼料が酵母和牛の所以でもあり、牛の成長や肉質を支える、肥育に欠かせない存在だといいます。実際に農場内見学させていただきましたが、牛一頭一頭の健康を重視した肥育が、その品質を支えていると感じました。

◇yy vineyard
yy vineyard代表の毛利さんは東京出身で、奥様の実家が大玉村にあることから、この地で2015年に栽培をスタート。現在作っているワインは「OOtama blue」としてブランド化され、展開されています。メルロー、甲州を中心に、ワイン用ぶどうを約700本育てています。木は現在10年を迎え成熟期に入り、房1つにつく実の数も増えることで収量も向上。昨年はワインを約300本生産しましたが、2024年産は約600本に増加し、以前からの目標である1000本に少しずつ近づいています。今年は、メルロー、甲州、甲州スパークリング、三品種混合のロゼの計四種類が出来上がりました。飲むのが楽しみです。

◇あだたら酵母和牛×OOtama blue
実際に「あだたら酵母和牛」と「OOtama blue」を合わせた試食・試飲会を実施。薪火で香ばしく焼き上げた酵母和牛は、凝縮した旨みが際
立ちます(焼きは飛田が担当させていただきました)。一方、OOtama blueのメルローはフルーティかつほどよい渋みがあり、肉の味を引き立てつつ、後味はすっきり。どちらも大玉村の自然と人が育てた食材で、地域のポテンシャルを存分に感じられる組み合わせでした。ワインと和牛を組み合わせたイベントがこれからできたら面白いよね、という話も出ていて、今後が楽しみです。

◇まとめ
今回の企画は個人的にとても手ごたえがありました。以前から大玉村の資源にフォーカスしたコラボレーションをやってみたいと思っていたので、食を通じて形にできたことが嬉しかったです。組み合わせによって新たな相乗効果を生み出せる可能性を感じました。いつか村の食材をフルに使ったコース料理を作ってみるのもおもしろそうです。第三回もお楽しみに!