健康 地域包括⽀援センターだより

■春の転倒予防
今年の雪は多く、例年より自宅で過ごすことが多かった方もいたのではないでしょうか。
春になると気持ちや心は活動しようと思っても、体の方は長い冬で動く機会が減少しており、転倒のリスクが増えています。
転倒する原因は主に「行動」「からだ」「環境」の3つがあります。

1.行動
歩く、またぐ、のぼる、おりるなど、何らかの「行動」をしているときに、つまずいたり滑ったりすることがあります。

2.からだ
足首の柔軟性や足や指などの筋力が低下することで、踏ん張る力が弱くなり、重心が高くなってバランスを崩します。また、頻尿で夜間などにトイレに行く回数が増えると注意が必要です。さらに、薬の副作用や血圧の変動によってふらつく場合もあります。

3.環境
転倒を予防するキーワードとして「ぬかづけ」があります。

・「ぬ」はぬれた場所です。雨の日の歩道や道路、家の中では浴室や洗面所、台所、雨の日の玄関などが滑りやすくなっているため注意が必要です。

・「か」は階段や段差です。部屋の入り口などのわずかな段差も転倒の原因になります。

・「づけ」は片づけられていない部屋です。読んだ新聞やスーパーの袋を床に置いたままにすると足に絡まり、転倒の原因になります。入り口や玄関、台所に置いてあるマットにも要注意です。また、リモコンや電源コード、じゅうたん、ホットカーペットなどのめくれた部分もつまずきの原因となってしまいます。

それでも心配な場合は、「転ばぬ先の杖」として、歩行時に杖や歩行器を利用するのも一つの方法です。また、介護保険を利用して手すりなどの福祉用具を借りることもできます。
自宅で使える福祉用具などに関してご不明な点があれば、地域包括支援センターまでご相談ください。

問合せ:地域包括⽀援センター
【電話】0242-73-3530