健康 医療センターだより

内科 長野展久

■理想的な食生活はこれです!
磐梯町で内科診察を始めて10年になります。日々町民の皆さまと接していますが、その多くは血圧が高めだったり、血糖値が心配で、体重がなかなか減らない…。ある程度はお薬でコントロール可能ですが、それ以前の問題として、食生活がかなり影響していることがわかりました。
そこで健康への第一歩。加工食品をなるべく減らしてみてください。保存性や味覚を高めるために、食品メーカーは砂糖や油、塩、さらには人工的な添加物で加工した食品を次々と売り出しています。菓子パンやパスタ、サンドイッチにカップラーメン、ビスケットやポテトチップスにお煎餅、炭酸飲料、アイスクリームなどはとても美味しいけれど、食べるとすぐに糖に分解され血糖値が急上昇します。するとすい臓からでたインスリン(別の名を脂肪製造機!)が血糖値を下げるとともに、余分な糖を脂肪に変えて体重増加はもちろん、高血圧や糖尿病、さらには特定のがんの原因にもなります。砂糖の多い加工食品は脳の報酬中枢を刺激するように設計されていて、つい病みつきになってしまうのです。
それでは何を食べたらいいのか。おすすめは食べるとすぐに糖に分解されない未加工の『本物の食べもの』です。野菜、魚、肉、チーズ、卵、ナッツ、オリーブオイルなどを中心とすれば血糖値は安定し、インスリンの値は低くなり、脂肪は燃焼し、体重も減るという具合です。昭和の貧しい時代は粗食でしたが本物の食べものばかりで、生活習慣病は目立ちませんでした。ぜひスーパーマーケットに出かけた際の参考にしましょう。

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